翡翠坂潤(翡翠坂家当主)

翡翠坂真理香(翡翠坂家令嬢・潤の妹、紅天使サブリーダー)


友人を助けるために毒親と戦った真理香の兄であるさん。ある日の夜、真理香と電話で会話していた時の話だ。

「まあ、アバシリで毒親退治したんですか?」

「ま、今回はタッキーが前もって情報集めてくれたからあっさり勝てたけどな!」

どうやらアバシリで毒親に悩む生徒がいたらしく、逆滝さんと一緒に戦ったらしい。誇らしげな潤さんの声がの耳にも聞こえた。

「…でも逆滝さんからこっそりメールで教えてくれましたけど、戦いの後、げっそりしていたんでしょう?」

「何ー!!ハッタッキーの奴、バラしやがってー!!ムカムカこうなりゃ、今から剣道勝負だ、俺が勝って明日の昼飯をおごらせてやるー!!ムカムカ

「…なぜそうなるのですか?とにかく明日は朝から仕事ですから切りますね」

そう言うと真理香は電話を切った。そして…毒親に育てられた親友・綾羽からの手紙を見た。

「…禁固刑が確定ですってね」

「そうみたいだな」

綾羽は伯爵騒動の裁判にかけられ、死刑もあり得たが、高菜にだまされていたことや幼少の頃からずっと両親に虐待されていたこと、 本人は過ちをきちんと反省していること、まだ大人じゃないことから禁固刑になったという。ある意味、検察や弁護士、裁判員や裁判官など周りの大人たちによる慈悲かもしれない。

「…私、手紙を書いてもいいかしら」

「もちろん。綾羽は喜ぶと思うぞ、きっと」