全天自動サーベイ ASAS-SN(オハイオ州立大学他のチーム)によって、3月19.32日(世界時)に撮影された画像から新星が発見されました。新星の位置は、さそり座 (17 01 24.74 -36 33 02.8) で、発見時の明るさは、14等(g)です。21日には、チリの SOAR 4.1 m 望遠鏡で分光観測が行われ、古典新星と確認されました。その内容は、ATel #16550 (ASASSN-24ca is a new classical nova in Scorpius) で確認できます。ASASSN-24ca という名称で発見報告されましたが、今年2月にも、さそり座に新星が出現しているので、Nova Sco 2024 No.2 ということになります。銀河内新星としては今年4番目の新星になると思います。同定されるもとの星は、カタログにみつからないので、23等以下なっています。変光星カタログVSX にも新星として登録、更新されていました。
 
  自動サーベイでの発見はTOCPに報告されることが少なく、TSN(TRANSIENT NAME SERVER)は、原則としてPNV、TCPは掲載しないようになっているので、私はこの発見の報を知らず、発見の翌日20.817日にこの付近を撮影していました。しかし、新星には全く気づきませんでした。この日は晴れていたので遅れて発見した人がいたかもしれません。画像を再調査すると意外にはっきりと、その存在がわかりました。光度も13等で、cG(グリーンチャンネル画像)も c(jpeg画像)もほぼ同じ光度でした。報告不要としていた20日の観測結果ですが、新星を加えてVSOLJに報告しておきました。

 

 

 ASAS-SN のライトカーブをみると、23日がピークか、上昇中のように見えます