「いつものトレッキング」の今年最初の山行は、滋賀県日野町にある綿向山(1110m)でした。この山は樹氷が有名で、年間の登山者数は、1,2月が格段に多いようです。ということで、樹氷観光を目的に、愛知から7名、地元から1 名、計8名で出かけてみました。80代、70代ばかりです。メンバーのお一人は、目的地に向かう途中に、「今日の山名はなんて読むの?どこにあるの?」などと真面目に質問し、最初の笑いをとりました。さすが、地球規模、ヒマラヤ複数経験者、百名山達成者です。

 ふもとの御幸橋駐車場は、車は数台で積雪もありませんでした。事前の調査では、この時期は駐車場にも積雪があり、時には冬用タイヤにチェーンも必要とのこと。しかも満車になると聞いていたので拍子抜けでした。当日23日の天気予報は「晴れ」でしたが薄暗い雲で覆われ、一級の寒気団が近づき、翌24日は平地でも積雪が予想されていたので登山を控えられたのかもしれません。

登山開始から、つづら折りの整備された単調な登山道が続き、3合目付近から足元が白くなってきました。過去に、3合目で積雪50㎝というような報告もみました。

 

 

 

 

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 7合目でやっと、チェーンスパイクを装着しました。ここから山頂付近までは急登になりますがスパイクのおかげで安全に登頂できました。樹氷は山頂までのこの付近のブナの木々にある光景のようです。「樹氷」といえば、話は飛んで、「舟木一夫」の歌と思っていましたが、曲名も歌手も全くの勘違いで、「霧氷」、歌手は、「橋幸夫」でした。樹氷と霧氷の違いはよくわかりませんが、積雪も少なく、この付近の木々は樹氷ではなく霧氷だったかもしれません。でも、有名な樹氷をムヒョウと賛同賛成する人はムヒョウでしょう。その樹氷は背景が曇り空で目立ちませんでしたが、白い桜並木のようにみえて、それなりに樹氷観光ができました。

 

 

 

 

 山頂に着いた直後は少しガスっていたせいか、下方に水面が広く光っていて、これを「琵琶湖だ?」「いや伊勢湾だ!」と方向がわからなくて周辺には恥ずかしい言葉が飛び交っていました。しかし、時間と共に、目の前が雨乞岳、その右側の尖ったのが鎌ヶ岳、先ほどのは、伊勢湾と周辺がわかってきます。北側の樹林越しに白く目立っている伊吹山もはっきり見えます。なかなかの眺望で、雲間から見えた「綿向ブルー」に白銀の木々が映え、それには魅了されました。予想していた体感マイナス10度というほどでなく、微風だったので極寒を感じることもなくここで昼食がとれました。温かいカップ麺+コーヒーは最高です。山頂の気温はマイナス6度と、プラス2~3度と計測機器で別れましたが、ペットボトルの飲料水が一部凍っていたようなので仲をとって、氷点下2度という結論に達しました。他の登山者の方も、おにぎりが凍っていたと話されていたので、カイトウして食べて下さいとカイトウすると、笑ってはいただけましたが、もっと寒くなったカモしれません。

 

 

 

 

 

 

予定していた竜王山周回コースは止めて早々とピストンで下山しました。そのおかげで、間に合わないカモと思っていた、「かもしか荘」の温泉にギリギリ間に合いました。この温かいお湯が一番だったかもしれません。樹氷観光というより、メンバーの皆さんとワイワイガヤガヤとあっと言う間の時間で楽しいトレッキングでした。

 

この登山道は、令和6年4月から令和8年末まで閉鎖のようなので残念です。