コラボ
今年の職員バンドは、利用者さんとの「コラボレーション」だった。
普段コンサートなどで発表するのが難しい人たちに、「人に見てもらう場」を提供しようという試み。施設の夏まつりの1コーナーということで観客は関係者のみだが、それでも大変だった。そういうメンバーだったのだ。
結果は全員参加という予想外の大成功。内容はどうでもいい。参加できたことに意義がある。そういうメンバーだったのだ。
新しいことをするのは難しい。大量のエネルギーを要する。
何より知的障害者に対して「がんばろう」と言うことそれ自体が批判の対象になったりする。人前に出ようとなればなおさらである。障害者支援、こと自閉傾向のある人を支援する場合、いかに「いつも通り」の環境を作るかが、我々の「仕事」の主となる。単純に考えると「行事」というものはそれに反する。
「一見楽しそうだが、リスクに見合うものを得られるのか?」
・・・それが「行事」を否定する側の意見である。
そういう批判を覚悟してやらなければならない。利用者さんだけでなく、こちらに掛かるリスクも大きい。
しかし、やればみんな出来るのである(もちろん本人達の力だけでは出来ない。今回も多くの職員が協力してくれたから出来た)。結果論ではない。やる力はみんな持っているのである。単純に、やらないのはもったいない。やれば楽しみが増えるかもしれないのに。
本人達は何もしなくても幸せなのかもしれない。「いつも通り」で全然文句無いのかもしれない。「より人間らしい生活をさせてあげたい」とかそういうのは、こちらの勝手な思いなのかもしれない。
しかし、少なくとも保護者は嬉しそうにしていた。他の利用者さん達も一緒に歌ったりして楽しそうだった。それを見て我々は微笑ましく思った。
そういう思いが、次の日につながれば、優しい支援につながれば、それだけでも意味があるんじゃなかろうか。
「行事」ってのは、そういうものでいいんじゃなかろうか。
と、偉そうなこと書いたが、肝心のバンドの方はかなりヘタクソなのであった。みんなよくアレに合わせて演ってくれたもんだ。感激。