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枝野幸男前代表の辞任にともなう立憲民主党の代表選挙が昨日告示されました。
党員投票も行うフルスペックで実施し、候補者も4人揃え、女性の候補者も含まれているという、
見かけだけでも自民党総裁選と変わらないスケールの選挙戦に持ってきたことは評価したいと思います。
現時点では誰が勝つのか全く予想できない混戦模様で、一見おもしろそうな戦いに思えます。
ただ、歴史もあって組織もしっかりしている自民党の場合は、どんなに激しい総裁選になったとしても結果が決まれば一致団結して、
敗れた陣営も波風立てずにおとなしくしているものですが、
立憲民主党のように歴史も浅く、組織も軟弱な政党の場合は、あまりにも激しい代表選挙をやってしまうと、修復不可能な亀裂が残ってしまい、
敗れた陣営は人事に不満をあらわにして、やがて離党、党は分裂する運命をたどっていくものです。
立憲民主党は「枝野商店」と揶揄されたように、新党というのは基本的に創設者のワンマン政党となるもので、
その創設者が代表を辞めた時点で党は死に体となり、今回の場合は激しい代表選がその流れをさらに加速させていくことは避けられない流れとなるでしょう。
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かつての民主党は1996年の創設時に鳩山由紀夫氏と菅直人氏の共同代表制を敷きましたが、
党を長持ちさせるという意味では、その制度がうまく機能した形です。
始めは共同代表制でしたが、やがて菅氏が代表となり、その後鳩山氏に替わり、また菅氏が復帰するという感じで、
時おり岡田克也氏や前原誠司氏といった若手を挟みながら、基本的には鳩山・菅の間で代表をたらい回しにして、
閉塞感は打破しつつ、党の安定は保つという感じで、結果的に民主党は約20年持ちこたえ、
一時期は政権の座にも就くという、近年誕生した新党の中では稀に見る成功を収めました。
思えば先日の衆院選で躍進した日本維新の会も、おおもとの始まりは橋下徹氏と石原慎太郎氏の共同代表制でしたし、
国民民主党もまずは大塚耕平氏と玉木雄一郎氏の共同代表でスタートしたところを見ると、
本格政党になる条件は共同代表制で始めるということをわかっていたのかもしれません。
そう考えると枝野幸男氏のワンマン政党で始まった立憲民主党の運命はもはや風前の灯で、
今回が党として最初で最後のフルスペックの代表選となる可能性は高いものと言えるでしょう。