箱根駅伝2021の感想【青山学院大編】~今日は七草がゆの日 | 過労士★ランニングクラブ熊本

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本日は早朝4時に出勤して、夕方6時に終業で残業は5時間。


今年の箱根駅伝は、昨年11月の全日本大学駅伝で4位に敗れたとはいえ、

選手層の厚さ、箱根にピタリと仕上げてくる調整力の高さから青山学院大を優勝候補の筆頭に推す声が多かったかと思います。


それだけに往路で12位と大きく遅れた時は驚いたわけですが、

それでも復路は見事に4位まで巻き返して、復路優勝を飾ったあたりは負けてなお強しの印象を与えました。



本来であれば花の2区には前回1年生ながら区間5位の快走で優勝の立役者となった岸本大紀

3区には今季絶好調のキャプテン神林勇太が起用されるはずでしたが、

2人とも故障して使えずに、代わりに走った選手がともに区間14位と失速。

4区のスーパールーキー佐藤一世はこの悪い流れの中で区間4位と健闘しましたが、

5区を任された実質5年生・竹石尚人がまたもや脚がつる悪癖を露呈しまくって区間17位の大ブレーキ。



もしも岸本・神林が予定通り使えていれば3区で先頭に立ち、佐藤がさらにリードを広げ、

竹石も余裕を持って走れたので脚がつることもなかったと思うのです。



しかし、以前の青学大であれば主力選手が故障して箱根に合わせられなかったというケースは皆無だっただけに、

今年は2人も主力が欠けるという今までにない事態に、今後の青学大は大丈夫かと不安を抱かせるのであります。


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また、今回は原晋監督が途中棄権も辞さない覚悟で故障中の神林主将の10区起用に踏み切ろうとしたり、



5年生の竹石を使ったところを見ると、ずいぶんと「情」に負けるようになったものだなと感じるものです。

以前、駒大の大八木監督がそうして「情」を優先して、故障中だった4年生を使ってブレーキを起こしたことがありましたが、

原監督も少し年をとったのか、非情になれなくなった点も気にかかるところであります。


しかし、そうした中でも神林主将自ら監督の起用の申し出を断ったり、

2年連続で次点でメンバーから漏れた4年生が

後輩に11番目の選手の見本を見せたかった

と、一切ふてくされる態度を見せなかったという姿勢を見ますと、

もはや選手たちの方が遥かに逞しくなり、そこが青山の真の強さの源かなと感じるのであります。



今回も復路を制したように、6~10番手の選手の強さは相変わらず他の追随を許さないのでありますが、

かつての久保田和真・神野大地・田村和希のような1人で流れを変えられるゲームチェンジャーの存在は優勝のためには欠かせないところです。


今回欠場した2年生の岸本、4区で好走した1年生の佐藤、

あるいは来シーズン九州学院高から入ってくる高校駅伝1区区間賞の鶴川正也

これらの誰か1人でもそうしたスーパーエースに育ってくれば、再び青山が覇権奪回するのも不可能ではないことでしょう。