先日の東京マラソンでは結果的に26位と惨敗したものの、
2時間3分台ペースで進む先頭集団に付いていった井上大仁選手の積極的な姿勢が高い評価を集めました。
しかし、レース前には4分台を目標としていた井上選手でありますが、
自身のこれまでのベストが6分台後半であったことを考えると、少し高望みした目標設定だったような気がいたします。
特に自己記録を出した2年前の東京以降は、2018年のアジア大会、2019年のボストン、MGCと、
フルマラソンではスローペースのレースしか経験していないことも気がかりでありました。
他の好記録を出した選手たちのように、自己記録更新を目標としつつ、
終わってみたらビックリするような記録が出たという感じで最初から第2集団に付いていけばよかったと思う反面、
もしもそうすれば大迫傑選手も第2集団に付いて、誰も日本人が先頭集団に付かない、観ていて寂しいレースになったことを思うと、
瀬古利彦さんの言うように大迫選手が井上選手に感謝する必要はないですが、
少なくとも主催の東京マラソン財団、中継したフジテレビあたりは一言ありがとうと言う価値はあったのではと思われます。
ゴールした後、井上選手はやり切った感満載のすがすがしい表情が印象的でありましたが、
これで燃え尽きてしまうことがないか、少し心配するのであります。
ただ、第2集団に付いたことが意外と言われていますが、
2年前に日本記録を出した時も2時間3分台を狙う先頭集団には付かず、第2ペースメーカーに付き、
結果的に先頭のペースメーカーが機能せずに自然とトップグループに追い付き、最後まで優勝争いを演じた形になりました。
ですので作戦としては間違っていなかったと思いますが、
今回の終盤のペースの落ち込みを見れば、やはり体調が万全ではなかった、
特に2週間前に優勝した熊日30キロが冷雨の中で行われ、余計な体力を使い、その疲れが残っていたことは否めないようです。
連戦していくのが設楽選手のスタイルではありますが、
28歳という年齢を考えると、例えば今回のように2週に1度のペースではなく、
少し間隔を空けて、3~4週に1度のペースでレースに出場していったほうが、今後は良い結果をもたらしそうな感じがいたします。
設楽 悠太@Honda_1218僕らはどこまで行けるだろう。闘っている相手はいつも自分自身。孤独だけれど孤立してはない。競争する仲間はいるから。誰のため?何のため?ひとつだけ夢をあげるなら、次の世代の目標になりたい。僕らは、いまスタートラインに立った。#justdoit @sugurusako @nikejapan https://t.co/S8Ze6EGnzT
2020年03月01日 19:38