易術家のノウゼンです。こんばんは。


暦上はこれから夏に変化します。土用の春に戻ったり夏を焦ったりのシャッフル期を過ぎて、春分点と夏至点の中間あたりにかかって来ます。北半球が人間の頭だとしたら、太陽に直に自身の頭を突き出すような形です。


私はやはり先月末の土用入りからお約束の体調崩しを経験しました。

やはり いかに私が頑固者なのかを教えてくれます。


何十年か前のことですが、私は横須賀に住んでいました。町にはデパートが一軒だけあって、家内は夏のお中元と年末のお歳暮の時期に毎年バイトに行ってました。


あるとき‥家内が受けつけることになった話です。

あるお婆さんがお客さんとしていらっしゃって、ご自分の親戚、知り合い、子供達に、次々と贈答品を選んで行って、最後にこう仰ったそうです。


「こっちの品は次男の所に送って頂戴」

家内が戸惑って「どの方が次男様でしょうか?」と尋ねると、お婆さんは一瞬フリーズしたようになって、「次男よ、次男。ケンジ!」と声を荒げられたとのこと‥


家内は内心「あんたの次男が誰か私は知らんがな」と思ったそうです。


これ 笑い話のようでいて、鑑定シーンでよく考えさせられるテーマでもあります。


人はご自分とあまりに長いこと付き合って来ているので、自分の感覚だとか思考だとかが「合格」だと固く信じています。だから傷つく。


この感覚は実社会で大抵の場合修正され、自分と違う感覚の人もいるんだと気づき、自身の見る目を相対化することに、通常は‥なります(残念ながら例外が最近多いが) 


これ 人間様の話と思うから許されるが、野生の動物世界の話だったら一発でアウトです。


自分流儀の感覚だけしか見ていない動物は確実に死にます。野生はエモノの感覚を理解し、エモノの習性に合わせた変化を学習するからこそ、エモノが自分の空腹を満たしてくれる訳です。


まわりを見てください。自分の流儀にこだわり、自分の不快さを自分の流儀に合わせてくれない他人のせいにして、「私は誰にも理解して貰えない」と うそぶく人は、おしなべて未熟な人相でしょう。


「なぜ私の『有益な』商売に人が集まらないんでしょう」

魚がいる所に行って釣り糸を垂らすべきであります。


私は最近 TVショッピングのコミックめいた演出が、本当は凄いことをやっていることに、やっと気がつきました。いやあ恥ずかしい限りです。


これ仏教の貪瞋痴の最後の「痴」の話です。


本当は賢い筈の自分はバカだったと気づけたら、衆生理解まであとちょっとです。自分の内部の波動というか、周波数というか、波というか、確実に親和的に変化するのを実感します。


極端に言えば波動が変われば運勢が変わる、というのが鑑定時に観察させていただくことです。



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