自信過剰な人間が嫌いだ。
なにもできないくせに、自信だけはある奴、大嫌いだ。
格好もダサくて、
頭も悪くて、
趣味の一つもなくて、
非アクティブで、
貴重な人生の時間を無駄に過ごして、
当然、人に自慢できるものは何もない
ただ、自信だけは満ち溢れている
そんな人間みるとよく生きていて恥ずかしくないな、
とすげーイライラする。
でも、なんでそんなにいらつくのかと考えたけど
そういう奴らを嫌っているのではなく、逆にうらやましいんだとわかった。
自分に自信がないから、
自分に自信がほしいから
自信に充ち溢れている人間がうらやましいんだろう。
自分の行動はすべて、
自分に対する自信の欠如で分析できることを最近知った。
ブランド物の服で外見を固めるのも、
勉強大嫌いなのに、大学へいって
大学卒の肩書をとったのも
何の役にもたたないとわかってても
資格を取りまくって、履歴書を資格で固めるのも、
一生使うことのないフランス語なんかやったのも
大金をはたいて、外国へ行くのも、
スキューバダイビングをしたり、
つぎつぎと新しい趣味を始めたりするのも
すべて自分への自信のなさを補うため。
そうでもして、すこしでも自分が他の人間より上だと
思い込まないと、自分が生きている価値を見つけられないんだとおもう。
自分には何の才能もない
ということを認めてしまっているから。
ただ、そんな人間はおれだけではないとおもう。
ほとんどの日本人がそんなだ。
日本で生きていく以上、
そういう風に、自分を役に立たないゴミで武装しないと、
同じくゴミで武装された、この国民のほとんどすべてから
無価値だと判断され、見下されるから。
整形手術があるのも、
進学校があるのも、
一等地があるのも、
勝ち組負け組の概念があるのも、
全部そのため。
この国で生きてくというのはやっぱり特に疲れる。
泳いでないと死んでしまうサメを連想させる。
武装をしないでも、素のままの自分で生きていけるという人間は
多分
よっぽどの世間知らずのバカか、
もしくは
天才かのどちらかだと思う。
どちらにしろほかの人間より結局幸せだと思う。
それにしても、
ど田舎の村から一歩も外に出たことがなくて
田舎者コンプレックスを克服するために東京に出ようとした
高校生のころから、
10年近い歳月が流れて、
その10年で、その前の15年の人生の
何十倍も初めての経験をして、
何千倍も広い世界に足を踏み出したのに、、
根本的な部分はなにも変わっていないんだなあとおもった。