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絢子と宏は、

お互いの本当の事をほとんど知らないまま、

叔父と姪のお芝居を続けた。

 

ふとした思いつきで、

二人の物語を、

その場その場で作り上げていった。

 

故郷は暖かい南の島で、

海のそばに住んでいる親戚がいて、

 

夏休みには船に乗り、

いとこ達に会いにいく。

 

船酔いして大変な目にあいながら、

会いに行くんだ。

 

抜けるような青空に、焼けつく日差し。

 

昼間の太陽は暑すぎるから、

たっぷりお昼寝しておいて、

涼しくなってから起き出して、

海を見に行くんだ。

 

潮風がまとわりついてきて、

ベタつくけれど、

砂浜を駆けるのは、楽しいんだ。

 

そうであったらいいなというお話を、

二人は作り続けた。

 

二人は、架空の叔父と姪の物語を作る事を、

楽しんでいた。

 

互いの本当の事は、話さなかったけれど。

 

本当の事を隠し合うというよりも、

一緒にいられるのが楽しいから、

そうしていた。

 

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今回から思い切って、

いいね!の欄を外してみました。

 

いいね!のお気遣いなく、

読んでいただけたら嬉しいです。

 

喘息持ちだった幼少の頃、

幼稚園を休みがちで、

通園手帳に可愛い出席の印のスタンプを、

押してもらうことができませんでした。

 

たくさんのいいね!を

押してもらえたことは、

私にとって、

その頃の埋め合わせを

してもらえたような経験でした。

 

記事を更新する度に、

元気に過ごせる幸せを感じていました。

 

ありがとうございます。

 

皆様のところに伺うのが、

遅れがちになりつつあります。

 

いいね!の上限があるので、

押せない事もあるかもしれません。

その時は、ごめんなさい。

 

これからも、

皆様のブログを楽しみにしております。

   

♡ I wish you all the happiness 

 in the world ♡