わざと真っ黒にしたキャンバスに

 

 爪で引っ掻いたような線を引いては

 

 口を歪め 悔しそうに 黙り込んでる

 

 君の世界に 私はいない

 

 

 プレゼントがあるんだ 嬉しそうに

 

 渡してくれた 誇らしげに

 

 それは とても 綺麗な肖像画

 

 こんなの 私じゃない

   

 

 互いに 想う姿を重ねられず

 

 どこまでも けなしあって

 

 これはもう愛とは言えない

  

 さよならを言いあった

 

 

 蹂躙しあったんだ 互いの世界を

 

 気が済むまで 傷つけあって

 

 それでも 一つ わかったこと

 

 愛はなかったんだ 綺麗なだけの絵に