『すごい出血してますね。まぁ赤ちゃんは心拍確認出来たので元気ですが、すぐ入院しましょうか。』
と先生の声。
ゆっくりと赤ちゃんが居てくれた嬉しさに浸っている間も無く、現実を直視する。
と、同時に、
やっぱりか。
という何処からか湧き上がる安堵感。
神様が緊急停止ボタン押したな。
すぐ、感じました。
そして、赤ちゃんと自分を危険にさらしてまで、私は何がしたかったのか。
妊娠初期の不安定なホルモンジェットコースターに、私も例外なく乗っちゃってたのでしょう。
だけど、
感じないふり
見ないふり
知らないふり
そうして、いつも通り過ごす。
本当は寂しかったのかも。
本当はもっとお話したかったのかも。
本当はもっと一緒に居たかったのかも。
『かも』じゃなくて、
実際、そうなんだ。
旦那さんのお仕事が急に忙しくなり
ご縁がどんどん膨らんで
それで我が家の色んなことがどんどんいい方向に向かって行きました。
妻としてはとても嬉しい!
彼がイキイキしてるのはとても嬉しい!
だけど、やっぱり近くにいないのは
心の深いところでは
寂しかったんだろうね。
体の声、心の声が聞こえてても
少しずつ無理する生活してたんやろな。
点滴に繋がれ
そんな事を色々考えながら
ぼーっと病室の天井を見つめてました。
そこへ。
『お食事お持ちしました〜』
あ!ご飯だ〜✨
凄く凄く温かい気持ちになって
物凄く感謝が湧いてきて
ご飯を一口一口嬉しさでいっぱいになりながら頂きました。
人に作ってもらうご飯がこんなに幸せなのか〜
寝てるだけでこんなに美味しいご飯が時間になったら頂ける、有難い話だなぁ〜
ゆっくり力抜いて人を頼って生活しても大丈夫だよ〜って感じるご飯。
そんな事をその晩に出たカツ丼から感じました。
(病院食じゃないんですよ。私がお世話になってる産婦人科のご飯は本当に美味しくて天国なのです
)
とっても不謹慎ですが、
妻の私
母の私
仕事をしてる私
家のあれこれをしてる私
そんなこんなを一旦全部横に置いて
全身で脱力してただ点滴に繋がれてる
その現実も不思議と心が穏やかなのでした。
赤ちゃんが、
『私だけを感じて!少し力を抜いて!』
と与えてくれた掛け替えのない時間だと思ったのでした。
まだまだ症状は落ち着かない夜でしたが
不安なことは何一つない
そんな気持ちで穏やかな夜でした。