痴漢
左のお尻の頬に何かがあたる。
(鞄かな??)
そうここは満員電車の中。
身動き利かない当たり前の話だけど、自分の持っている鞄ですらどこにあるか解らないぐらい。
足を浮かせたら空中に止まれるぐらい。人の密集した動く箱。
なので、お尻に何か当たっていても、なんら不思議な事ではない。
はじめは鞄だと思っていたが、それは間違いなく手だった。
(気になるな…この手…)
それが痴漢だと認識するのに時間はかからなかった。
左のお尻の頬に当たっていた手は不自然に右のお尻の頬にズレタ。
そしてまた左に戻ってくる。
戻ってきた手は徐々にお尻の中心によりお尻の割れ目の上で止まった。
(げ!!痴漢だ)
確信したもの抵抗する事が出来ない電車の中。
声を出して痴漢と叫んでも、勘違いで済む範囲。
(やだなぁ~…・・・・)
そんなことを思いながらも無抵抗。
痴漢なんて、顔で選んでるわけでもなく、ただ満員電車で乗り合わせて触りやすい場所に
女体あればいいだけの話。
身長のある私は、痴漢にとっていい場所、いいお尻の高さがあればいいのだが、そんな私の存在が痴漢を刺激させた。
(あと1駅の我慢我慢。取り合えず、手も割れ目で落ち着いてるし…)
そんな事を思っていたが、あまかった。ミニスカートのスリットから手が入ってきた。
(え…えええ)
内側モモにピッタリと手が張り付いた。
(おいおい!!私のスカートはどうなっているんだろう。まくりあがっているのかな??ぎゃーーーー助けてーー)
車内放送は私が降りるべき駅に前の電車がつまっている為徐行運転しています。って!!
(ぴたっとくっついている手が動き始める前に早く駅について!!)
変に身体を動かすと手が動く気がするので、じっとした。
汗を掻いている。
ホームーに電車が入ったその瞬間。ぴたっとくっついていた手の指が立った。
内モモに指先が当たる!!少し上に動かせば、下着に達する。
その瞬間、電車の扉が開いた!!体が押し出される。
その体が押し出される力と同じに私の内モモをギュッと掴んだ。
い た っ!!
痛かった。
今日は痴漢にあうなんて最悪だ。
明日は違う車両に乗ろう。