昨晩、神楽坂のショットバーへ。
6坪くらいの路面店。簡素ではありますが、品良く纏まった内装にチープ感はないですね。カウンター10席に、壁際に立ち席用カウンター(幅約15cm)。
ノーチャージ・ノータックスで、1杯オール500円(モルト3種だけは、1000円)。
さて、これが安いか高いか?
置いている酒の仕入れ価格は1000円~2000円が中心。ロングドリンク用のグラスは小さいので、ソーダ類のバランスを考えるとアルコールは20ccでしょう。とすると、1本から35杯は取れるので、ジントニックであれば原価は、ジン28円+トニックウォーター20円=48円也。原価率約10%です。1ボトルの平均の仕入れ単価1500円とすると原価率15%で、特段安いわけではない。
ただし、絶対単価が安いわけで、お客さんにとってのお気軽感はかなり大きい。
逆に、お店にとっては売り上げの限界が厳しい。
カウンター内でマスター一人でやっているので、たとえば、カウンター10人入ったとしましょう。ワンショット作るのに平均2分として、1時間に30杯。と言うことは、一人のお客さんに1時間で3杯しか提供できないわけなので、単位時間当たりの限界客単価は自動的に1500円。立ち席にお客さんがさんが入ったとしても、提供できる数に限界があるので、売り上げは変わらない。
実際我々8名で、1時間ちょっと居てお会計7500円(内、2杯はモルト)でした。
夕方7時ごろから朝4時までの営業と言うことなので、営業時間9時間、甘く見積もって1時間平均7客として、一晩に63名。客単価1200円として1晩の売り上げは8万弱で、月商180万前後と言うところでしょう。
つまみはナッツ類だけのようなので、ロスは少なく運営経費も余りかかりませんので、二人の雇われマスターが交替で回しているようでしたが、彼らの人件費(多分売り上げ歩合)はそこそこ十分に賄えるでしょう。
ちなみに元シェフが注文したの、大好きなリキュール、シャリュトリューズ。500円で飲める酒の中で一番原価が高いかも(100円超)。
歓迎されない客ですね(笑)。
ではまた。