同じファミリーレストランでも、
成長の方法は一つではありません。
価格を見直す。
店舗の業態を変える。
一店の品質を磨く。
記事では、
サイゼリヤ、
ガスト、
ロイヤルホストをめぐる、
それぞれの戦略が解説されています。
ここから考えたいのは、
「どのお店のやり方が正しいか」
より、
「自分のお店は、何を強みにするか」
ということです。
① サイゼリヤ
手頃さと、続けられる利益の両立
サイゼリヤは、
10月29日の価格改定を
公式に告知しています。
記事によると、
改定幅はメニュー全般で平均6%。
効率化によって
低価格を支えてきた同社が、
価格も見直すという動きです。
ここで考えたいのは、
お客様に喜ばれる価格と、
お店が続けられる価格の関係です。
安く提供して喜んでもらえても、
設備更新や人材への投資ができなければ、
将来の運営が苦しくなるかもしれません。
一方、
値上げをすれば、
お客様の利用頻度や注文内容が
変わる可能性もあります。
価格を上げれば解決するわけでも、
据え置けば喜ばれるだけでもない。
改定後の客数、
注文内容、
利益を見ながら、
判断することが必要ですね。
② ガスト
店舗数の減少だけでは分からないこと
記事では、
ガストの店舗数が減少する一方、
すかいらーくグループは、
資さんうどんやしゃぶ葉などへの
業態転換を進めていると
説明されています。
店舗が減ったと聞くと、
「苦戦しているのかな」
と思いますよね。
ただ、
グループ経営では、
その立地に別のブランドを配置する、
という選択もあります。
例えば、
これは考え方の例ですが、
今の店で誰に来てもらうかを見直す。
昼と夜の需要に合わせて商品を変える。
地域に合う業態へ転換する。
そんな方法です。
もちろん、
転換には費用がかかり、
既存のお客様を失うリスクもあります。
店舗数だけでなく、
その場所で何を提供し、
どれだけ利益を残すかを見る。
記事から受け取れる、
経営上の視点の一つです。
③ ロイヤルホスト
一店の価値を磨く
ロイヤルホストについて、
記事は、
過去の店舗整理と、
残す店舗への投資を紹介しています。
規模を広げることだけを
目指すのではなく、
料理や接客、
店内環境を磨く。
そうした方向性として整理できます。
個人店でも、
落ち着いて食事ができる。
料理の仕上がりが安定している。
好みや要望を丁寧に聞いてもらえる。
といった価値を、
どう実際の体験として
届けるかを考えられます。
ただし、
「品質にこだわっています」
と伝えるだけでは
十分ではありません。
お客様がその違いを感じ、
価格に納得できるかどうか。
こだわりを、
お客様が分かる価値に変える。
そこまで考えたいですね。
④ 決算を読むときは、
ブランドとグループを分ける
今回の記事で注意したいのは、
数字の対象です。
サイゼリヤの決算、
すかいらーくホールディングスの決算、
ロイヤルホールディングスの決算は、
同じ範囲の数字ではありません。
すかいらーくのグループ業績が良いことと、
ガスト単体の利益が伸びていることは、
分けて確認する必要があります。
ロイヤルホールディングスについても、
グループ全体の増益を、
そのままロイヤルホストだけの成果とは言えません。
さらに、
記事では、
通期と上半期の数字が混在しています。
どの会社の、
どの事業の、
いつの数字なのか。
ここをそろえて読むと、
見出しだけでは分からない
違いが見えてきます。
⑤ 個人店が参考にするなら
「一つの強み」から
大手の施策を、
そのままマネする必要はありません。
仕入れ規模も、
資金も、
運営の仕組みも違います。
参考にするなら、
まず自分のお店の選ばれ方を
確認してみましょう。
手頃な価格で、
普段使いしてもらうお店なのか。
地域の特定の需要に、
しっかり応えるお店なのか。
料理や接客に価値を感じ、
時間を過ごしてもらうお店なのか。
例えば、
手頃さを大切にするなら、
値下げの前に、
廃棄や作業の無駄を見直せます。
料理の価値を高めたいなら、
品数を増やす前に、
看板商品の仕上がりを
安定させる方法もあります。
何を強みにするかを決め、
その強みに必要な改善へ
時間とお金を使う。
そんな順番で考えてみたいですね。
成長は、
店を増やすことだけではない
価格を見直す。
立地に合う提供方法を考える。
一店の体験を磨く。
記事は、
飲食店の成長を考える際に、
複数の選択肢があることを教えてくれます。
自分のお店なら、
お客様に残したい価値は何か。
その価値を守りながら、
利益を残すには何を変えるか。
「もっと売る方法」
と一緒に、
「選ばれ続けるために整えること」
も考える。
まずはそこから、
次の一手を探してみてはいかがでしょうか。
