ええやんリハビリ

 

 

  第四回 やたら療法士さんがフレンドリーなワケ

 

 

 療法士さんたちはみな明るくて、

フレンドリーだった。

そしてどんどん自分のプライベートなことも含めて話してくれる。

 

最初は「そんなことまで話してくれるの?」と、

戸惑った。

恋人の有無や家族の事情、

マッチングアプリで出会った人とのあれこれ……

50代も後半になり、

ツラの皮もすっかり分厚くなった私でも人を選ぶで?

という話を打ち明けてくれる。

 

 私だけではない。

リハビリ室では、あちこちのベッドで

療法士さんと患者の間でおしゃべりの花が咲き、

笑い声が絶えなかった。

「療法士さんたちって、

みんな明るくてオープンマインドやなあ」

と感心していたが、

やがてそれは患者の心を和ませ、

前向きにリハビリに向き合う気持ちと

体に整えるための技術なのだと知る。

 

心が緊張や不安などを抱えていると体も固くなり、

スムーズにリハビリが進まないのだと、

ある療法士さんが教えてくれた。

そうやったんか!

 

「私、担当の療法士さんにめっちゃ好かれてると思ってたわー!!」

と言うと、

療法士さんたちに爆笑された。

 

 ちょっとモヤモヤしたのは、

男性療法士さんへの信頼を

恋愛感情のように揶揄されたこと。

いやいや、こっちはそれどころちゃうから!

 しょーもないこと言うてる暇があったら

アンタも勉強してもっと信頼させてや…

という本音はおくびにも出さなかった(つもり)。

 

 いろんな意味で病棟は特殊な世界だった。             つづく

 

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利用者様のリアルな気持ちを

語っていただいております。

本当にたくさんのセラピストに

見てもらいたいなぁと

思っておりますので、

ぜひ、シェアをお願いします。

 

それではまた

次回

お会いしましょう!!

 

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