『目からウロコのエコ・クイズ(うろえこQ)【番外編】10回目 | ひとも地球もサステナブル!

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★うろえこQ【番外編】10日目

 


■生物多様性を理解するのに
 不可欠なこと・その10



N.マイヤーは、著書『沈みゆく箱船』
で、恐竜時代に1000年に1種絶滅
していたものが、

1600~1900年には約4年に1種、

1900年代前半には約1年に1種、

1975年ごろには約9時間に1種、

1975~2000年には約13分に1種


絶滅していると書いています。



また以前紹介した

「ミレニアム生態系評価」

によれば、

「人類は自然に起きる絶滅と比べて
100~1000倍もの速い速度で種の
絶滅をもたらしている。そして将来の
絶滅速度は現在の10倍以上」


と試算しています。



◆種の絶滅の意味


種の絶滅というのは個体の死とは
本質的に異なります。

たとえば、

「ツバメの1羽が死ぬのではなく、
ツバメという種そのものが地球上
から消滅すること」

「70億の人間が、ひとり残らず
永遠にこの地球から姿を消すこと」


なのです。



地球上に存在する生物は数千万種
と言われています。

その生物種が、現在年間4万種以上
という凄まじいスピードで絶滅しており、
地球の生態系を維持してきた「生物
多様性」が失われつつあるのです。



ここで「生物多様性」について再確認
してみましょう。

WWF (世界自然保護基金)は、

「生物多様性とは、遺伝子、種、生態系
など全てを包括する言葉で、地球上の
生物の多様さと、自然の営みの豊かさ
を指す」

「簡単に言うと、地球上の生物が、
バラエティに富んでいること・・・・つまり、
複雑で多様な生態系そのものを示す
言葉である」


と説明しています。



すべての生物(もちろん人類も)は、
単独では存在できません。

食物連鎖(食物網)の中で、相互に
関係しあいながら生かされ、生きて
いるのです。

その関係の中でひとつの種が消える
と、必ず多くの種が影響を受け、
場合によっては道連れになってしまい
ます。


この意味で、「種の10%が消えても、
まだ90%も残っている」と悠長に
構えている訳にはいかないのです。



◆種の絶滅の見えない意味・その3


今の生態系は、「積み木崩し」の
積み木を何本か抜いたものの、
かろうじてバランスを保っている
状態と同じ
です。

ひょっとすると「積み木をあと1本
抜いただけで」崩れ落ちてしまう
かも知れません。



このままでは、すべての生物が絶滅
する可能性は否定できません。


また少々人間優先になりますが、

「どこかである種が絶滅して、ガンや
エイズの最後の特効薬が地球上から
永遠に失われる」


かも知れません。

つまり、「遺伝子という資源」も失わ
れる可能性がある
のです。

さらに天敵が消えて、病原生物が
異常繁殖し、伝染病が大流行する
かも知れません。



人間はなかなか自分事として問題を
見つめることができません。

実は身近な問題であっても、他人事と
とらえてしまい、自分自身に、あるいは
身近な人に災厄が降りかかって初めて
ことの重大さに気づくことがあまりにも
多い
ように感じます。



ここで、あなたの大切な人の顔を
思い出してください。

 

奥さん、ご主人、お子さん、両親、
恋人、親友・・・・。



その大切な人が難病にかかって
しまいました。



治療方法も分からず、ましてや
特効薬もありません。


「残念ですが・・・・手の施しようが
ありません」という主治医からの
悲しくて厳しい宣告。

 

もう、あきらめかけていたその時、

「アマゾンの奥地の植物から
特効薬が発見された」

との朗報!


凄い、良かった、良かった・・・・
神様ありがとうございます!

となれば良かったのですが・・・・

採取に行った探査隊(バイオ
プロスペクター
と言います)から
悲しい報告が。



「以前行った時にはたくさん
あったのですが、何らかの原因で
絶滅していました」
と。


こうして大切な人に二度と会えなく
なってしまいました。


絶滅とは、こんな可能性もあるのです。



さらに言えば、今どこかに難病の
特効薬が植生していて、発見される
のを待っているかも知れません。

しかし、(私たちは、そんなつもりは
ないのに)人知れず絶滅してしまう
可能性
があります。


まだ発見されていない種は、絶滅
したとしても分からない
のです。

そもそも、そんな種があったことさえ
永遠に気づくことがない
のです。


これこそが最大と言ってもいい
「種の絶滅の見えない意味」です。



「失って初めて、その人が、その
物事が、いかに大切だったかが
分かった」。


もうそんな後悔から卒業しましょう。


これからは「そうならないように、
予め手を打つ」
ことを決心しよう
ではありませんか。




次回(12月19日の予定)は
「生態系からの学び」について
書きたいと思います。