SDGs;ゴール(Goal)と持続可能な開発(Sustainable Developmen)とは | ひとも地球もサステナブル!

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最近、日本国内の企業の間で
SDGsが注目を集め、何とか
経営に取り込んで、ビジネス
チャンスにしようとする動きが
広がってきました。

ただ、うちの会社には到底無理、
と早くもあきらめの声が聞こえて
きます。

チャンスにしようとする企業と、
あきらめている企業

何が違うのでしょうか?

それぞれの会社の担当者に
聞いてみると、「ゴール(Goal)」
や「持続可能な開発(Sustainable
Development)」のとらえ方が
異なっている
ように感じます。

そこで今日は、この2つの用語
について整理してみたいと思い
ます。


■SDGsについて

昨年9月、すべての国連加盟国
(193ヶ国)は、2030年までに
より良き将来を実現するための
計画を採択しました。

この計画が「持続可能な開発
目標
(Sustainable Development
Goals: つまりSDGs)」です。


■ゴール(Goal)について

日本人の多くは「ゴール」を最終
到達点のようなニュアンスで捉え
ますが、英語の「Goal」は「努力
目標」くらいの意味
だそうです。

だからといって「SDGs」は達成
できなくてもよいというわけでは
ありませんが、

「必ず達成しなければならない」と
肩に力を入れるのではなく、

「達成するにこしたことはない」

くらいに考え、身の丈に合った
実効性のある(社内の・部門の)
計画を立ててみてはいかがで
しょうか。



■Sustainable Development
 (SD) について


ここで「サステナブル(Sustainable)」
とは、「持続可能」という意味

使われることが一般的です。

この言葉は、1987年に国連
「環境と開発に関する世界委員会
(通称:ブルントラント委員会)」が
発表した『Our Common Future』
という報告書で使われた
「サステナブル・ディベロップメント
(Sustainable Development)」に
基づいています。

サステナブル・ディベロップメントは
「持続可能な開発」と訳されています
が、同報告書は

「将来の世代が自らの欲求を充足
する能力をそこなうことなく、今日の
世代の欲求を満たすような開発を
いう」


と定義しています。


◆「開発」とは?

もともと『開発』は仏教用語で
「かいほつ」と読む
そうです。

元々は、「その土地やその人の
特長を活かしきる」という意味で
使われていたそうです。

現在使われている「開発」は
本当は「乱開発」と呼ばれる
べきもので、「乱開発」によって、
土地が根こそぎにされている
ことは衆知の通りです。

私たちは、その地方特有の
自然を活かした本当の意味
での「開発(かいほつ)」と、
自然を根こそぎはぎ取り、
巨大な建造物にとって変わら
せる「乱開発」とを混同して
いる
ように思います。


◆「地球にやさしい会社」=
  「自己実現した会社」


報告書で「欲求」と言う言葉が
使われていますが、ここで言う
「欲求」とは何を意味するので
しょうか。


アブラハム・マズローは、人間の
欲求は5段階のピラミッドのように
なっていて、1段階目の欲求が
満たされると順次1段階上の
欲求を志すというものです。

マズローによると人間の欲求の
段階は、

①生理的欲求
②安全の欲求
③親和の欲求
④自我の欲求
⑤自己実現欲求


からなっているとしています。

①と②は「人間が生きる上での
衣食住等の根源的な欲求」、

③は「他人と関りたい、他者と
同じようにしたいなどの集団
帰属の欲求」、

④自我の欲求は「自分が集団
から価値ある存在と認められ、
尊敬されることを求める認知
欲求」、

⑤自己実現欲求は「自分の
能力、可能性を発揮し創造的
活動や自己の成長を図りたい
と思う欲求」のことです。

このうち①から④を「欠乏欲求」、
⑤を成長欲求としています。


ブルントラント委員会の定義に
ある「欲求」は①~⑤のうち、
⑤の自己実現欲求でなければ
ならない
と思います。

このことは、その前提条件として
①~④を満たしていなければ
ならないことを意味します。

現在の地球環境の状況を見ると、
②の安全の欲求どころか
①の生理的欲求すら満たされて
いない人が多数存在しています
(とくに途上国において)。

また、このまま何も手を打た
なければ、現在③~⑤にいる
人の大部分も、真っ逆さまに
最下段まで転げ落ちてくる
ことになるでしょう。


このように考えると
「今日の世代の欲求を満たす
ような開発」とは、破壊を意味する
「物質的開発」ではなく、
人間性や
心の豊かさを開発する「精神性の
開発(かいほつ)」でなければ
ならない
ことが分かります。


国際基督教大学の石川光男氏は、
「自分らしく」「自分から」「まわりの
ために」を自己実現の3条件と明言
されています。

「自分らしく」とは、人の真似を
しないで個性を発揮すること。

「自分から」とは、自分の努力で
自主的に行動すること。

そして「まわりのために」とは、

自分の長所と特性を生かした
「自分らしさ」を社会と自然と
文化という3つの環境のために、
積極的に役立てる生き方を
自ら進んで行うこと、

と述べておられます。

「SDGs」を実効性のある計画に
落とし込み、実行することで、
「地球にやさしい会社」、
つまり「自己実現した会社」に
なれるのではないでしょうか。

理想論かもしれませんが、

「理想に到達できなくても
理想に近づくことはできる」


と思います。

これこそがまさに

「Goal」

の意味するところだと思い
ます。