術後8日後。(一般病棟へ入院中)

N医師との面談で手術についての説明を受ける。妻と両親に同席してもらう。

◯手術について
・手術は4時間半程。首から後頭部にかけて、切込みを入れて、頭蓋骨を外した。小脳を持ち上げて脳幹にアプローチした。(具体的には橋左部の背側。運動神経や感覚神経がある部分
・海綿状血管腫は、98%-99%摘出した。残りは顔面神経に絡んでおり、この部分を摘出すると顔面神経麻痺になるリスクがあるので残した。
・この部分から再発するリスクはゼロではないけど…との事。(ほぼゼロに近いと認識した。)
・懸念していた顔面神経麻痺や複視が出ていない。手術後に悪化した後遺症もなく成功と言える。
・術後直後は、肺炎のリスクもありICUで管理していた。今は血液検査の結果が良く順調に回復している。

◯後遺症について
全体的には海綿状血管腫により圧迫されていた神経が元に戻っていくので良くなっていでしょうとのこと。
・フラつき→小脳が平衡感覚を司る部分なので、小脳を動かした影響だろう。徐々に収まるはず。むしろ術後8日後の時点で歩けるのは凄いこと。元々体力があるのと若さ。
・飲み込みづらさ→栄養管を鼻から喉の奥まで通していた影響で飲み込む機能が弱っている。徐々に回復していくはず。
・痺れと麻痺について→運動神経や感覚神経が出血によりダメージを受けている可能性があるので、どこまで元に戻るか分からない。

◯術後の生活習慣について
・いわゆる生活習慣病の脳出血ではないので、食事等で留意することはない。

◯社会復帰について
・最低でも1ヶ月は休んで。その後は、本人の判断によるが、2‐3ヶ月休んでも不思議ではない手術。

◯退院について
・順調に回復しているので、このままいけば年内(この日から5日程)に退院しましょうとのこと。

◯今後の外来通院について
・退院して2週間程で経過をみたい。術後3ヶ月程でMRIを撮って、順調なら半年→一年のスパンに伸ばしていきましょう。

◯運転運動飲酒について
・今後の外来で相談。


難しい手術をやりきった自信、手術前よりも症状が改善された喜び。
そんな表情が、説明するN医師から見て取れた。
その事からも手術が上手く行ったことが伝わって安堵した。家族一同心からお礼を述べた。

退院についてICUで言われた時は半信半疑だったが、この時は日を追う事に回復しており、年内での退院も現実味を帯びてきた。