救急車でNセンターへ。

救急車の中では、血圧や心拍を計測。
血圧は140~150とやや高いが大きな問題はない。

Nセンターに到着後、救急隊員から当直の医師に、Yクリニックで撮られた画像データ等が入ったCDが手渡される。

ストレッチャーに乗せられ、そのままMRIとCTの検査へ。

当直の医師いはく「若くて血圧もそこまで高くないので脳出血は信じられないので、もう一度検査する」とのこと。

自分はというと、ストレッチャーに付き添ってくれた看護師に「自分だけはこんな事にはならないと思ってたんですけどね」と悠長な事を言っていた。

すぐにMRIとCTの結果が出る。
やはり脳幹出血でしばらく入院が必要。出血は止まっている為、症状は改善していくだろうとの事。
痺れがとれるのかを確認したが、それは分からないとの事。

医師が妻と連絡を取ってくれていたが、命に別状はないとの事で、今晩の見舞いは断った。
幼い子がいるし、自宅からこの病院までは、車でも電車でも一時間半程と遠い。

一通りの診断が終わり、点滴を繋がれる。脳のむくみと血圧を下げる点滴らしい。

このままSCUという脳卒中の急性期患者専用の病棟に運ばれる。

フロア全体にしきりがなく、ナースステーションとと仕切りがないため、ナースコールを押すとすぐに駆けつけてもらえる。

携帯使用可だったので、入院に必要な物(病院がまとめた資料)を写真で妻に送って、明日の見舞いをお願いする。

病棟に運ばれた時点で就寝時間だが、他の患者の寝息やナースステーションに鳴り響く機器の音で眠れない。ただでさえ、この急展開に頭がついていかず、興奮状態である。

暇つぶしにスマホで脳幹出血について調べると、生存率30%で助かっても重い後遺症が残るとの情報。

この程度で済んでいる、自分はラッキーだと思った。

しかし、ただの脳幹出血ではないからこの程度で済んでいるのだと、後に判明する。