天照大神が、
豊受大神のいる、日高見国から富士山麓に戻り、
即位するときに、ヤスクニ宮という名がつけられた。
天照大神の自らの治めにより、
民が安まり、ヤスクニ宮とたたえたとホツマツタヱの序文にある。
また、大祓詞には、
吾が皇御孫命(すめみまのみこと)は
豊葦原水穂国(とよあしはらのみづほのくに)を
安国(やすくに)と平(たいら)けく知(し)ろし
食(め)せと事依(ことよさし)
奉(まつ)りき
とある。これらが、ヤスクニと言う言葉のはじめである。
時代は、明治となり、
靖國神社は、明治2年(1869)6月29日、
明治天皇の思し召しによって建てられた。
国家のために尊い命を捧げられた人々の御霊を慰め、
その事績を永く後世に伝えることを目的に創建された神社である。
「靖國(やすくに)」という名前は
明治天皇が命名された。
「国を靖(安)んずる」という意味で、
「祖国を平安にする」
「平和な国家を建設する」という願いが込められている。
戊辰戦争からはじまり、西南戦争から大東亜戦争まで、
「国安かれ」の一念のもと、尊い生命を捧げられた英霊様が祀られている。
その数は246万6千余柱に及ぶ。