何事の おはしますをば 知らねども かたじけなさに 涙こぼるる
西行が、伊勢の神宮を参拝したときに詠んだ歌である。
私も、20数年前、神宮を参拝したときおなじように感じた。
新婚旅行で、神宮にくわしい妻にいざなわれ、
はじめて内宮の正殿の背後にある“荒祭宮”の玉砂利に正座して
祈ったときのことである。
そこにおはします神様について、何も知らぬ私であったが、
キーンと鎮まり、清まった神気の中で手を合わせ、
目を閉じて、ただただ祈った。
自然に涙が溢れてきた。
そのときから神社参拝が、好きになったと思う。
その後、ホツマに出会い、荒祭宮に、祭祀されている神様が、
セオリツヒメであることも知った。
ホツマは、その神社の祭神が、なぜそこにお祭りされているかをよく教えてくれる。