倒れるように眠った。
今、思う…
あの日、どうして 旦那サンは事故にあってしまったんだろう…
新聞・NEWSなどのメディアでは毎日 交通事故の記事が載っている。
でも…まさか自分の家族に起こるなど考えもしなかった。
二人ともバイクに乗るから 『万が一にも事故ったら生きてはないかも。』
よく二人で山道のコーナーを攻めながら走ってはこんな話しも淡々としてた。
事故の日の朝…何故か悲しそうな眼で「行って来ます」と言って出勤した旦那サンの顔が忘れられない。
救急車のサイレンの音にかなり敏感に反応してしまう。
一年半の間に もう三度も命の覚悟をして下さいって言われたけど…そんなに簡単に出来るものでもない。
落ち込むとか凹むとか絶望とか後向きとかじゃなく 時間と共に まるで夢のような そして…やはりメディアの世界の事のように思えてしまったりする。
今でも 何かの間違いじゃないかと思ったりする。
旦那サンと一緒になって今年で7年目。
寝込んだ姿を事故まで知らない。
疲れて食欲がないという事も聞いた事がない。
頭が痛いとか気分が悪いとかお腹が痛いとかも聞いた事がない。
時間と共に…
この7年間を何故か振り返ってしまう。
骨だらけになった旦那サンの背中を摩る手が、心が痛くてたまらない。
痛みによる冷汗を拭く時・痛みでもがき苦しむ旦那サンの身体を押さえる時・麻酔で死んでるんじゃないかと思うほど眠る顔を見てる時…言葉に出来ない程の自分の無力さに全身が張り裂けてしまいそうになる。
命ある限り、命を全うするまで…
共に頑張って生きたいと思うけど…
ねぇ、神様。
もう少しでいいから苦しみのスピード緩めてくれてもイイんじゃない⁇
ちょっとスピード早すぎて ボロボロになった旦那サンの身体と心、それから私の頭も心も身体も 順応しきれてないんだから。
諦めるとか逃げるとかは出来ないんだから。
ねぇ、神様…お願いします。