我が家のおばあちゃん猫
“にゃー”
ごはんを食べても
忘れてしまうようで
一日に何度も
食べ物が欲しいとなきます
その都度対応しているんやけど
明らかに太ってきました
もともと痩せてきていたので
少し太る分には
いいやんって思うけど
本人にとっては
いつも空腹を感じている状態って
どうなんやろ、
食べ物がもらえんストレスが
たまってしまうのではないかな？と
心配になります
体重が増えた分
動く量も増えて
活発になったことは
よかったなーと思うんやけど
認知症の症状っぽいのが
気がかりです
にゃーの件の数日後
父さんの友人が亡くなり
葬儀に行ったとき
亡くなった方の奥様が
認知症のような症状で
ご主人のことさえ
誰だかわからんくなっていた、と
いう話を伺いました
その話を聞いた母さんが
「わたしは父さんのことが
わからんくなるまえに
お迎えに来て欲しい。
俊ちゃんやひーちゃんが
わからんくなるまえに
お迎えに来て欲しい。」
と言っていて
わたしはとてもショックでした
母さんの気持ち
よくわかります
わたしだって家族のことを
忘れてしまうなんて
想像するだけで
胸が苦しい
わたしの勤務する施設にも
認知症の利用者さんが
たくさんいらっしゃいます
お昼ごはんをたべて数分後に
「お昼まだなん！？」と、
怒り出す人もいます
仕事の昼休み
休憩室で休んでいるとき
先輩と認知症の話になりました
自宅の猫が
ごはんをめっちゃ食べることや
物忘れなどについて話していたら
話題自体が『認知症について』
になりました。
先輩はこんな話をしてくれました
「うちの施設にも
すぐに忘れてしまって
同じことを何度も言う人が
たくさんおるやん？
そやからな、
同じことを聞かれるたびに
毎回安心できるような
返事をしてあげたいと思うねんな
考えてみたらわかるやろ？
一日に何度も何度も
不安になるんやで？
あれ、ご飯食べたか？
食べた記憶がないわ
食べてないんちゃうか？
あかんやん！って
かわいそうやん？
少しでも安心させてあげたいやんか
だからな
不安に思うこと自体は
お医者さんとか
薬に頼る部分が
多いんかもしれんし
そもそも
治してあげられんかもしれんけど
不安の種を早めにつんだり
対応し続けてあげるこは
できるやんか
忘れてしまうことは
怖いと思うし
そうならんければいいなと
誰もが考えてると思う
でも病気がそれを
許してくれんことがある
わたしたちは
そういう方と
密に関わることができる
職業やんか
大事にしてあげたら
いいと思うで」
先輩の話を聞いて
ほんまに
その通りやなと思いました
この職業について
よかったなと思ったし
先輩のことを尊敬しています
わたしも思いやりを持って
利用者さんたちと
接することができるよう
病気をしっかり理解したり
寄り添える心の余裕を
もっていたいなと思います
我が家の母さんが
不安に思っていることにも
ゆっくり
ゆったり
寄り添っていきたいと思います
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