飯舘村役場からついにアンケートが来ました。しかも、移住に関する要望まで調査対象としてきました。さすがに村長もこのアンケートを反故にすることはできなかったのでしょう。

 移住を含めた住民の意向を聞く項目もあり、除染についても住民の考えを聞く項目がありました。ようやく、核心部分の意向調査に踏み切ったような感じがします。しかしながら、いまだに「いいたて までいな復興計画」について知っているかというようなアンケートを取っている点が?です。回答解は知っているかどうかを聞いているだけで内容の是非は聞いていません。この計画こそが諸悪の根源であることを考えると移住者への支援についての要望は聞いてみただけという村長お得意のやり方が目に浮かびます。

 このアンケート結果も興味深いですが、それよりもその結果をどう政策に反映させ、国や東電といった加害者たちと対峙していくかが重要です。その先頭に立つべき村が彼我の立場を取り違えていることにこのアンケートで気づいてもらえればそれこそが我々の願いです。村人の対立を生みどちらが優勢かを競うためのものではなく、多様な要望をくみ取ってそれらにできるだけ対応するための処置と現実的には住民のための選択肢を出来るだけ多く用意することが住民と寄り添う自治体の使命だと考えます。