はい、こんにちは。
吉川永青さん 著『人斬り以蔵の道理』を読んでみました。
岡田以蔵という名前に、懐かしさを感じました。最近では(と言っても随分古い話しでしょうが)、NHKの大河ドラマで佐藤健さんが演じた以蔵が拷問を受けるシーンや、大森南朋さんが演じた武市半平太が牢で正座しているシーンが印象に残っています。歴史的には、以蔵が敬愛していた武市半平太を裏切り、最終的に勤王党が崩壊するという流れがありますが、この小説『人斬り以蔵の道理』では、人間の純粋な心の危うさと恐ろしさが描かれています。
以蔵が武市を敬愛するのは、武市のまっとうさと清浄さゆえです。以蔵自身も、自分が同じく清らかな心を持っていると思い込み、武市だけがその心を理解できると思っていました。多くの人々は偽りの人生を送り、不幸であるに違いないと考えていたのです。武市の命による人斬りは、そうした不幸な人々を来世の幸福へと導くためのものでした。しかし、時代は武市に心を汚さざるを得ない状況を強いました。生き延びるためには、志を曲げる必要があったのです。
以蔵が自ら獄に繋がれ、罰の自白をしたのは、武市をあえて死に至らしめることで、彼の心が汚れるのを防ぎ、幸福へと導こうとしたからです。以蔵の自白を聞き、彼を斬首した獄卒は兄を以蔵に殺されており、意趣返しを果たした形になりますが、以蔵に感化され、自らの純粋さに目覚め、不純な者たちを斬る人斬りとなります。しかし、その後上司に捉えられ、斬首されてしまいます。この物語からは、「汚れて生きることを自覚しつつ幸せを求め続けて生き延びるこそが尊いのだ」というメッセージが浮かび上がってきます。
人は、言葉に示されるとその言葉に従わなければならないようです。「清濁合わせ持って生きよう」と言えば、そのように生きなければならないと感じてしまいます。厄介ではありますが、個人的にはできる限り穏やかで平穏に生きたいものです。
この小説は、岡田以蔵という人物を通して、人間の純粋さとその危うさを見事に描き出しており、読む者に深い考えを抱かせる作品でした。
この感想について bing に訊ねてみるとこんなふうに答えてくれました。
岡田以蔵は幕末の日本で活躍した剣術家であり、人斬りとしても知られています。彼の生涯は、武市半平太との師弟関係、土佐勤王党の衰退、投獄などで構成されています¹。
岡田以蔵は、土佐藩の郷士の子として生まれました。彼は武市瑞山に師事し、剣術を学びました。その後、人斬りとして知られるようになり、天誅と称して指令を受けた人物を次々と暗殺しました。彼の名前は「人斬り以蔵」として恐れられ、薩摩藩の田中新兵衛と並び、幕末の四大人斬りの一人とされています²。
しかし、後に岡田以蔵は土佐藩の内部抗争に巻き込まれ、捕縛されて処刑されました。彼の生涯は、人間の純粋さとその危うさを浮き彫りにしたものであり、彼の名前は歴史の中で輝いています³。
「君が為め 尽す心は水の泡 消にし後は 澄み渡る空」という辞世の句は、岡田以蔵の心情を表しています。彼は自白を通じて同志たちを守ろうとし、その純粋な信念を貫いた人物でした¹。
岡田以蔵の物語は、歴史的背景と人間の複雑な心の葛藤を描いた作品として、多くの読者に深い感銘を与えています。⁴
ソース: Copilot との会話、 2024/7/5
(1) 岡田以蔵 - Wikipedia. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E7%94%B0%E4%BB%A5%E8%94%B5.
(2) 岡田以蔵(おかだいぞう)とは? 意味や使い方 - コトバンク. https://kotobank.jp/word/%E5%B2%A1%E7%94%B0%E4%BB%A5%E8%94%B5-1061918.
(3) 【人斬り以蔵】岡田以蔵の生涯と人物像とは?愛刀・最後 .... https://historystyle.work/archives/3862.
(4) 岡田以蔵|土佐藩,人斬り以蔵,武市半平太 – Hitopedia. https://hitopedia.net/%E5%B2%A1%E7%94%B0%E4%BB%A5%E8%94%B5/.
(5) 岡田以蔵 ~人斬り以蔵と呼ばれた剣豪【幕末の四大人斬り .... https://kusanomido.com/study/history/japan/bakumatu/35907/.
どうもありがとうございます。
では、また。