はい、こんにちは。


ノルマン征服以降の英語

ってことですね。

僕の今の知識水準は

「え、何?そのノルマンって」

なんてレベル。


Asahi Weekly に連載されてる

「シミケンの 英語でひも解く 欧州の歴史」

の No.44 を(勝手に)コピペさせていただきますね。


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【ノルマン征服以降の英語】


《問題》「めんどり(hen)」の語源はどれでしょうか。 

1)とさか  2)羽根  3)卵  4)歌


porkpig:ノルマン・コンクエスト以降、フランス人によるイングランド統治は約300年間続き、公用語もフランス語となります。公用語と言ってもフランス語を話す人口は支配層の約1割で、それ以外の庶民は英語を話すという言語の二重構造が続くことになります。両者がコミュニケーションを取るためには庶民が必要最低限のフランス語を覚えることが不可欠で、この間に英語に流入したフランス語は1万語程度あったと言われています。

 支配層であるフランス人が話す言葉は「きれいで洗練されたもの」、庶民が話す言葉は「汚く、原始的なもの」とみなされていました。これは食肉を表す言葉に端

的に表されています。庶民の間では、pig(豚)は家畜の「豚」にも食用の「豚肉」の意味にも使われていましたが、やがてフランス人が使っていた porc(ポー)をまねして、「豚肉」の意味で、pork(ポーク)が使われるよ

うになります。以下、「牛(cow/ox)」にはbeef、「羊(sheep)」には mutton、「子牛(calf) 」にはveaf、「鹿(deer)」には venison などが使われます。また、フランスの食文化の影響を受けて、roast (ローストする)、boil(沸かす)、fry(揚げる)、mince(ミンチにる)、

chop(切り落とす)、season(味付けする)、sauce(ソース)、salad(サラダ)、toast (トースト)、spice(スパイス)、mustard (マスタード)など料理に関する語彙(ごい)がフランス語から流入します。

 その他、土着語の room(部屋)や stool(ひじ掛けや背もたれのないイス)に対して、chamber (部屋)やchair (イス)などは豪華でぜいたくなイメージの語として英語に取り込まれます。さらに、begin(始める)と

commence (開始する)、help(助ける)とaid(援助する)、hide(隠す)と conceal(隠匿する)、child(子ども)とinfant (幼児)など、意味が微妙に異なる単語がたくさん生まれます。英語に同義語が多い理由がここ

にあります。

● 肉と家畜の chicken:ちなみに、「鶏」は家畜も肉も chicken(チキン)ですが、ゲルマン語由来です。可算名詞では「鶏、ヒヨコ」、不可算名詞では「鶏肉、チキン」の意味になり、語源は擬音語の cock (雄鶏)が基になっています。「めんどり」のhen もゲルマン語由来の語で、インド・ヨーロッパ語族の仮説上の共通言語である印欧祖語で「歌う」という意味の kan にさかのぼります。《問題》の正解は 4)です。


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いやあ、(知ってる人は当たり前に知っておられるだろうけど)知らなかったなあ。

イングランドがフランス人に統治されてた時期が300年もあってなんて。

それに、なんで ピッグやカウをビーフだのポークだのっていうんだろう

ってモヤモヤが少しはれてちょっと嬉しくなりました。

その他いっぱいこれまで知らなかったことが知れて楽しい気分になれました。

(ゲルマンやら印欧語族やらモヤモヤはまだまだ続きますけどね)


ではまた。