三定聚 (さんじょうじゅ) の一。第十九願の機類を指す。正しく他力の仏意に叶いたる第十八の正定聚に対して、これは自力修善の機類であるから貶(おと)して邪定聚と名づけられたものである。『倶舎論』第十には、聖者を正性定聚と名づけるのに対して、五無間業を作る罪人を邪性定聚としてあるが、今は随宣(ずいぎ)轉用せられたのである。機とは縁に遇って発動する可能性をいう。即ち教えに薫育せられたる心のありさまを指すのである。

 

google