渉成園（枳殻邸）での春の法要のお斎（粥膳）

　毎年4月に厳修される真宗本廟「春の法要」期間中に渉成園［枳殻邸）では「粥膳」がふるまわれています。お粥は、真宗本病の御影堂・阿弥陀堂にお供えされた仏共（お仏飯）のお下がりに菊の花などをあしらって調理したものです。

　また、お膳に添えられた煮豆は、真宗本廟創立の上人である教如上人が、関ヶ原の戦いの直前、石田三成の軍勢から逃れて立ち寄られたお寺で出されたといわれています。当時、教如上人が召し上がられた煮豆は塩茹であったといわれていますが、粥膳では味付けを施したものとなっています。