専修のひとをほむるには

専無一失とおしえたり

雑修のひとをきらうには

万不一生とのべたまう

 

報の浄土の往生は

おおからずとぞあらわせる

化土にうまるる衆生をば

すくなからずとおしえたり

 

男女貴賤ことごとく

弥陀の名号称するに

行住座臥もえらばれず

時処諸縁もさわりなし

 

煩悩にまなこさえぎられて

摂取の光明みざれども

大悲ものうきことなくて

つねにわが身をてらすなり

 

弥陀の報土をねがうひと

外儀のすがたはことなりと

本願名号信受して

寤寐(ごび)にわするることなかれ

 

極悪深重の衆生は

他の方便さらになし

ひとえに弥陀を称すてぞ

浄土にうまるるとのべたまう