動力覚醒ノウハロイド

動力覚醒ノウハロイド

エリートサラリーマン藤川涼は、ふとした出会いをきっかけに非常にヤバい改造人間・ノウハロイドとなり、複雑な戦いへと巻き込まれていく。
物語と解説を通して、脳の仕組みと成功法則・現代社会の裏側・科学技術の最前線などを比喩的に描いていきたいと思っています。

 
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「凄いですね、池上スペシャル!」

「ふっふっふ、僕の脳科学研究の集大成と言っても過言ではないですからね…」

「…あ、そう言われてみれば何だか頭の中もスッキリしてきたような気がする…」

「…そんな早く効果が現われるはずはないんですが…」

「…(ガクッ)あ、そう言えばよく『魚を食べると頭が良くなる』とか言われますよね?あれって…」

「あ、あれですね、ぶっちゃけああいうの、ほとんど全部ウソです。食べ物って実は、頭が良くなるかどうかにはあんまり関係ないんですよ」

「えぇ~っ!!じゃ僕、魚嫌いなのに小学校の頃両親に無理矢理食べさせられてたんですが…」

「もちろん、体に悪いもの食べて体調崩したりとかしてたらダメですけど、『これを食べたら頭が良くなる』っていう食べ物とかサプリなんて、ないと思っててほぼ間違いないです」

「え~それじゃいわゆるDHAとかイチョウ馬エキスとか、ああいうのって…」

「ん~まぁプラシーボ効果程度の効き目はあるかもしれませんけど、健康な人がああいうものを飲んで頭が良くなったりするなんてことは原理的にほぼ皆無ですね。そういう情報って、ほとんどが健康食品業界の情報操作なんです」

「ぼ…僕受験時代にいっぱい飲んでました(汗)」

「それよりは、良い参考書や良い先生を探した方が百億倍マシですね。脳ってほら、一番大事な器官じゃないですか。だから体は脳に一番栄養を送るようにできてるんですよ。だから、健康状態に問題がなければ食べ物やサプリによってそれ以上頭が良くなるなんてあり得ないわけですよ」

「いや~今までさんざん騙されてきましたね…」

「何を隠そう、騙されてきたことにかけては僕も自信があります!」

「…そうなんですか?!」

「ほら、僕って記憶力が悪いから、いろんな食品とかサプリとか、片っ端から試してみたんですよ」

「そうなんですか…っていうことは…あれ?池上スペシャルが『脳科学研究の集大成』って…?!」

「冗談でぇ~す!^^」

「もう!」(一同大爆笑)

「っつーか気付くの遅ぇよw」(矢沢)



「あ、脱線してすみません博士、さっきの『死ぬ瞬間』の話の続きですが…」

「そうだな…唐突かもしれないが、君は霊魂の存在を信じるかね?」

「えっ?!れ…霊魂…ですか?その…死んだ後もいわゆる『魂』が残るのかとか、そういう…」

「そうだ」

「えぇ~…正直、わからないですね…」

「Good. やはり君は物事を公平にありのままに見る性格のようだ」

「ありがとうございます。それでその…本当のところは…というか、正解はあるんですか?」

「いろいろなことを言う人が世の中にいる。大きく分けて2つだ。一つは、死んだら何もなくなる、魂などというものは存在しないという考え方だ。いわゆる唯物論者に多いのだが…」

「…でも、その方がどちらかというと科学的な感じがしますよね?」

「だが実際にはどうだろう?普段はそう言っている学者でも、いざ人が死ぬと『ご冥福をお祈りします』などと言い出す人がほとんどだ」

「そう言われてみれば、そうですよね。単なる社交辞令かもしれませんが…」

「…果たしてその程度のものだろうか?特に、自分の愛する人に先立たれた時などは顕著だ。普段は断然『死んだ後の世界など存在しない』などと言っていた人が、墓前ではまるで別人のようになってしまうことも多い。つまり…」

「…ということは…?」

死後何もなくなるなどという現実は、どうしても人間の感覚としては受け容れられないものがあるということだ」

「そうですね…何だかわかる気がします。ではやはり死後の世界とか霊魂というものは『ある』ということですか?」

「そう思うかね?」

「えっ…完全に『YES』でもないんですか?でもいわゆる『心霊写真』とかいうのも何だか胡散臭いですし…」

「どこか不自然な『匂い』がすると思わないかね?」

「…ですよね。しかし、かといって死後の世界は『ない』というわけでもないとなると…」

「実は、ある研究をしていた時に、私の『信仰』は『確信』へと変わったのだ…」

「そ…それは何の研究ですか?それと『信仰』って…?確か博士は仏教徒ですよね…?」