Comparison of radiological and clinical characteristics between blood blister-like aneurysms (BBAs) and non-blister aneurysms at the supraclinoid segment of internal carotid artery.
Neurosurg Rev. Jun;42:549-557.
doi: 10.1007/s10143-018-1002-9
血豆状脳動脈瘤（BBAs）は直達手術にせよ血管内治療にせよ、治療に難渋すると考えられている。BBAsに対する治療に対する進歩の努力がなされている一方、その診断基準は未だ統一された見解はない。
この研究では、過去5年間に直達手術が行われた内頚動脈のsupraclinoid portionにおける小型（<1cm）かつbroad neckの動脈瘤43個（41症例）をレビューした。
BBAsおよびnon-BBAsの診断は術中所見をもとに行い、疫学的、臨床的、放射線学的にそれぞれの所見を両者で比較検討した。
（上記文献より引用）
17個の動脈瘤はBBAsと、26個はnon-BBAsと診断された。年齢、性別、多発脳動脈瘤の合併、内頚動脈における動脈瘤の位置は両群で有意差を認めなかった。
Dome/neck比、内頚動脈と動脈瘤が接する遠位部の角度は、BBAsで有意に小さかった（p=0.009, p=0.002）。
（上記文献より引用）
BBAsとnon-BBAsは、臨床所見や画像所見が酷似しておりその判別は困難である。Dome/neck比<1はBBAsの正確な診断予測とはならない。
Dome/neck比や動脈瘤の遠位部の角度が小さいことなどが術前のBBAs診断に有用かもしれない。
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