Factors predicting the need for surgery of the opposite side after unilateral evacuation of bilateral chronic subdural hematomas.

 

Neurosurgery. 2019 Nov 1;85:648-655.

doi: 10.1093/neuros/nyy432

 

 

 

【背景】

両側の慢性硬膜下血腫(bCSDH)の症例に対し、血腫が大きく症候性の側は手術を行うが、対側である血腫が小さく無症候性の側は通常行わないことが多い。しかし、対側の血腫が大きくなり、手術を要する可能性はある。

 

 

【目的】

対側の血腫が増大して手術を要する要因に関して検討する。

 

 

【方法】

bCSDHに対して手術を行った128例を後方視的に検討した。

 

 

【結果】

51 例は両側の手術が、77例は片側のみ手術が行われた。

 

両側の手術を行った群より、片側手術群の方がGCSが低く、正中偏位が強かった。血腫量は、片側手術を行うか、両側手術を行うかの決定要因だった。

 

手術後に対側の手術を要したのは7例(9.1%)だった。片側手術群と両側手術群とで再手術率に有意差を認めなかった

 

 

(上記文献より引用)

 

 

手術翌日の頭部CTで対側血腫が厚いほど、また正中偏位の改善が大きいほど対側の手術率が高かった。

 

 

(上記文献より引用)

 

 

【結論】

bCSDHに対して片側手術を行った症例のほとんどは、非手術側の血腫増大を認めず、片側手術のみで両側の血腫の消失を認めた。

 

手術翌日の対側血腫の厚さ正中偏位の改善の程度対側血腫の手術の必要性と関連する予測因子だった。

 

 

 

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