JAMA Neurol. 2019 Jul 1;76:774-782

doi: 10.1001/jamaneurol.2019.0932

 

 

 

脳梗塞再発予防に対する抗血小板薬2剤(クロピドグレル+アスピリン)使用は、1剤(アスピリン単独)と比べて出血性合併症を増加させた。

 

 

 

一過性脳虚血発作(TIA)またはマイナー急性期脳梗塞後の再発予防に対する、クロピドグレル+アスピリン治療と、アスピリン単独治療を比較したPOINT trilaの2次解析を行った。

 

Point trialは北米、欧州、オーストララシアの10カ国で行われたダブルブラインド試験で、TIAまたは脳梗塞発症から12時間以内の症例で、90日間の追跡を行った。

 

クロピドグレルは、初回1日は600mg、引き続き75mgを投与し、アスピリンは50-325mgを投与した。

 

 

 

4881症例(女性は2195症例)

 

重篤な出血性合併症はクロピドグレル+アスピリン群で21症例(0.9%)、アスピリン単独群で6症例(0.2%)で、2剤使用した方が有意に多かった(P=0.003)。出血部位の多くは消化管だった。

 

致死的出血性合併症は4例(0.1%)だった(2剤群は3例、1剤群は1例)。うち3例は頭蓋内出血だった。

 

頭蓋内出血は7例認めた(2剤群5例、1剤群は2例)。

 

 

(文献より引用)

 

 

 

抗血小板薬2剤使用の方が単剤と比べ、出血性合併症の発症率は高かったが、そもそもその頻度は低い。

 

 

 

 

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