Evaluation of serum S100B as a surrogate marker for long-term outcome and infarct volume in acute middle cerebral artery infarction.

 

Foerch C et al.

Arch Neurol. 2005

 

 

 

 

急性期脳梗塞の機能予後予測

 

アストログリア蛋白であるS100B(末梢血内)は、急性期脳梗塞後の数日間に上昇すると報告されており、また最終的な梗塞体積や短期間のアウトカムと関連すると言われている。

 

 

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【目的】

血清S100Bが急性期脳梗塞における長期的なアウトカムおよび梗塞体積を予測しうるかどうか検討する。

 

 

【方法】

発症から6時間以内の中大脳動脈領域の梗塞(ラクナ梗塞を除く)の39症例

 

発症から6ヶ月後のmRS、7日後の梗塞体積を評価する

 

・血清S100Bは、入院時、発症から24, 48, 72, 96, 120, 144時間後に測定

 

 

【結果】

・mRSおよび梗塞体積と有意な関連性を示したのは、48, 72時間後のS100Bだった。

 

48時間後のS100Bが0.37μg/L以下であることが、機能予後予測と関連した。

 

 

(文献より引用)