Prolonged hypotension after carotid artery stenting: incidence, predictors and consequences.
Gokcal E et al.
Acta Neurochir. 2017
頚部内頚動脈狭窄症に対するステント治療（CAS）時に、
しばしば低血圧や徐脈が起こる。
これは、頚動脈洞に存在する圧受容器が、
ステント留置によるストレッチされるためと考えられる。
CAS後の持続する低血圧の予測因子に関して検討した。
137症例を対象に、
持続する低血圧を、
「収縮期血圧＜90mmHgが1時間以上持続」と定義した。
CAS後の持続する低血圧は、23症例（16.8%）に認め、
「対側頚部内頚動脈狭窄≧70%の存在」と
「糖尿病の既往なし」
が有意に関連した。
これらの症例の入院期間は有意に延長したが、
周術期合併症やメジャーな脳血管イベントは発生しなかった。
（文献より引用）