Linzey JR et al.
JNS. 2018
くも膜下出血に対する24時間以内の超急性期治療は、再出血予防と関連するかどうか
脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血317例
・再出血24例(7.6%)
このうち、24時間以内に破裂脳動脈瘤に対する外科治療を行い、再出血を予防しえたと考えられた症例は、たった1例(4.2%)であった。
残り23例は以下の理由で再出血予防は得られなかった。
入院前の再破裂(60.9%)
最初の診断アンギオで脳動脈瘤が不検知(17.4%)
術後再出血(8.7%)
手術施行不可能(8.7%)
術中破裂(4.3%)
→24時間以内の超緊急手術は、再出血率をたった0.3%減少させるのにとどまった。仮に夜間に緊急手術を行うとして、そのリスクやコストの方が手術がもたらす利益をうわまってしまう可能性を示唆している。
(文献より引用)