第二次大戦中、連合国軍側の英国の数学者、アラン・チューリングがドイツの暗号エニグマを解読するストーリー。
チューリングの生涯ということで映画化が決定された頃から楽しみにしていました。
でもまぁ、エピソード的にはチューリングの生涯を多少なりとも知っていたので、知っていたことを映像化してもらって追体験していくような感じだったかな。
ただ、チューリングがエニグマに触れる以前に、その暗号の基礎になる素数か何かのパターンを数学の論理(群論)で見破ったのはポーランドの暗号局の数学者でしたよね。
ドイツからの侵攻を恐れていたポーランドが、いざという時には英仏にポーランドを守ってくれることを条件に英仏とワルシャワで密会してエニグマのその理論を教えることに。
そのあたりから説き起こしてほしかったな~と思うんですよね(個人的な趣味ですが)。
だって、今回の映画だと、まったくチューリングが何もないところから解読したように見えてしまいますもん。
まぁそうしないと天才っぷりが強調されないからしかたがないのだと思いますが。
なので、あんまり細かいことは言わず、数学系、暗号系の話というよりは、天才の孤独な人間ドラマ、という感じです。
サイモン・シンの「暗号解読」とか、そっちでもないですね。
ドラマチックな展開と心情は映画として楽しめると思います。
(まったく知らない人のほうが楽しめたんじゃないかなと、ちょっと自分としては複雑だったんですよ。)
数学関連の映画で近そうなものはこれまた天才と言われる数学者、ジョン・ナッシュを描いた「ビューティフル・マインド」かな。
イミテーション・ゲームを観て感動した人にはおすすめです。
チューリングと言えばちょっとしたエピソードのモチーフになるのが「リンゴ」なのですが、リンゴもちゃんと出てきます。あぁこういうふうにリンゴを使ったのか、って感じでした。
1930年代~50年代の英国のファッションもかわいいです。
キーラ・ナイトレイもキュート。
イギリスの腹黒さも楽しめます。
私、何が好きってイギリスの腹黒さほど奥の深いものないと思うんですよね(笑)。
もう、日本的な素直さや潔さ、幼さの対極の価値観っていうか、イギリスの老獪さ。
「ベルベットの手袋の下の銃」っていう英語の表現がありますけど、まさにそれで。
虫も殺さぬ紳士の顔でエグいことでも眉一つ動かさずやってのけちゃうみたいな(笑)。
そんなわけで久しぶりに映画館でイギリスの英語を聴いて、あぁ、やっぱり英語っていいなぁ、ほっとするわ~、と結局語学への愛に戻っている自分を見つけました(^_^;)。
頭の中のメイン言語を日本語から英語に今後やっぱり変えていこうかなと思うきっかけの映画となりました。