みなさんこんにちは。今回はヨーロッパの人名について取り上げたいと思います。

 

突然ですが、みなさんはヨーロッパ人の人名で綴りや発音に迷うことはありませんか?

 

それもそのはずです。ヨーロッパの人名には同じ起源の名前が多く、発音やスペルが似ていてややこしいものがあります。

 

1番いい例が、ピーター(Peter)という名前です。

 

ピーターは英語の名前ですが、ドイツ語ではペーター(つづりはPeterのまま)、フランス語でピエール、イタリア語でピエトロ、スペイン語でペドロ、ロシア語でピョートルとなります。

 

スペリングが完全に一致するペーターなどは明らかにピーターと同じ語源なんだなと分かりますが、他の言語の名前は個々の名前としてしか知らなかった方が多いのではないでしょうか。

 

 

ヨーロッパの人名例

英🇬🇧チャールズ 仏🇫🇷シャルル 独🇩🇪カール 伊🇮🇹カルロ 西🇪🇸カルロス

英🇬🇧ジョン 仏🇫🇷ジャン 独🇩🇪ヨハン 蘭🇳🇱ヤン 伊🇮🇹ジョヴァンニ 西🇪🇸ファン

 

アルプスの少女ハイジに登場するペーター 舞台はスイスでドイツ語話者が過半数

アルプスの少女ハイジ公式ホームページより引用

 

 

ロシア帝国の有名な皇帝でピョートル大帝という人物がいますが、イギリス人は世界史の授業でも英語読みのピーターとして習います。

他にもロシアの女帝エカチェリーナ2世は英語でCathrine II(キャサリン)といいます。先入観でしかないですがなんかエカチェリーナとピョートルのほうが皇帝っぽいですね。

 

ほかにも現在のイギリス王室の始祖となったゲオルク(Georg)というドイツ人は訳あって王位継承する際にジョージ1世(George I)という名で即位します。英語読みに合わせた形です。

 

いかにヨーロッパの人名が互いに近しいかを分かってもらえたと思います。

 

これは聖書の影響が大きく、聖人の名前を子供につける習慣があるためです。

旧約聖書の内容はイスラム教でも一部信奉しているため、アラブ世界とも多数の名前が同じ起源を共有しているようです。

(アブラハム↔︎イブラヒム、ジョセフ↔︎ユスフ、ジェイコブ↔︎ヤコブなど)

 

私たちで例えると中国人や韓国人と同じ起源のファーストネームはおそらくないので新鮮な感覚ですよね。

日本人の場合は漢字を組み合わせられるおかげで命名の自由度が高いですし、「聞いたことないけどけど名前だとわかる」が成立するので元ネタがなくても新たな名前を生み出す文化がありますね。

 

とにかく、今回取り上げたようにヨーロッパでは同じ起源を持つ名前が多くあります。そのような名前を探すだけでも面白いですし、覚えておくとこの発音ならこの国の人が多いなどの推測もできるようになります。ぜひこの知識をご活用ください!