そうそう!彼女風邪ひいていたみたいですね。
いろいろ話してたけど配達途中で急いでたし、
封筒ポストに入れるだけなんで、ちゃんと話し聞いて無かったですね。
何はともあれ初デート、前日夜からあれこれシナリオを考える。
服装については、学ラン以外は普段着が数着なので迷う必要はなかった。
デートの内容を考えるのだが・・・。
食事→映画→公園ボートに乗る→公園散歩
こんな事しか浮かばず、何かめんどくさいな!と感じた。
新聞販売所の先輩の部屋を訪ね相談してみた。
22才くらいのヤンキーなバイク好きの筋の通った人だ。
先輩「おまえキスしたことあるのか?」
僕「えっ・・・まぁ~・・」(嘘)
先輩「取り敢えず何かキッカケつくってキスすんだよ!」
僕にとっては充分で最高のアドバイスだったかも知れない。
目標が出来た!
キスだ!
人生ではじめてのキスだ!!
僕「・・・ところで、どうやってキッカケつくるんですか?」
先輩「そんなの自分で考えろ!」
手振りをいれて「無理やりこうブチューとやるんだよ!」
僕「彼女、風邪ひいてるみたいですがキスとか大丈夫なんですか?」
先輩「丁度いいじゃないか、キスして俺に移せば治るとか言うんだよ」
この時、僕はこれだ!!と思った、単純だ!
翌日は雨だった。
デートの前に朝刊の配達がある。
彼女のアパート近くに来ると、心臓の鼓動が頭を揺らし始めていた。
キス・キス・キス・・・
いつものように電気が灯り、窓も少し開いていた。
直ぐに出てこなかったので、小声で声を掛けた。
「あの~・・・」
眠っていたようで、目を擦りながら、
「あっ、おはよう」と顔を覗かす。
大いなる目標のせいか僕の目はギラついていたかも知れない。
何故か恥ずかしくって、
「今日12時ね」と確認の言葉を残し、うつむき加減に去ったのを憶えている。
配達を終え、朝食を済ませ昼前までは熟睡できた。
傘を差し、アパートに行き声をかけると直ぐに彼女は出てきた。
その格好が何ともお洒落!
お洒落過ぎる~!!
つづく。