引っ越し前は、大雨続きだった。
そして、ようやく引っ越しを終えて
新居にやってきたわてを待っていたのは――
「わぁ~、たくさんの妖精さん」
……なわけもなくw
そこにいたのは、大量のチョウバエだった。
「完」

「何か聞こえたかな?
わてもスピって…
いやぁ…ノイズはスベって…まあいいか」
引っ越し作業のため、数日間、新居を空けていた。
そして、久しぶりに戻ってきた夜。
疲れ果てて、そろそろ寝ようとしていたわての目に、
見慣れない虫が飛び込んできた。
次の訪問……
いや、侵入者さんである。
その姿は、クロナガオサムシのようにも見える。
「……なんだ、こいつ?」
初日に1匹を始末。
翌日も始末。
その翌日も始末……。
しかも、夜になると天井に向かって歩いていくのである。
そんな日々が続き、
これまでに土へ還した個体は、ざっと6匹ほど。
「いったい、どこから湧いてくるんだ……?」
侵入経路は不明。
気付いたら、そこにいた。
ひとまず落ち着いたので、その日は寝ることにした。
――それから8月初旬のこと。
ふと床に目を向けると、
何やらうにょうにょ動いているものが見えた。
「調査兵団だ」
いや、蟻の行列だ。
(どうやらここ最近、幻聴が聞こえるようだ)
蟻たちは、ココナッツシュガーの空き容器を求めて、
ここまでやってきたようだ。
放っておいても、そのうちいなくなる。
しかし、作業に支障を来す。
これはもう、ゴキジェットを噴射するしかない。
1日目の日中、ゴキジェットを噴射。
蟻たちは姿を消した。
これで一件落着……と思いきや、
夜には行列が復活を遂げていた。
2日目の朝、再びゴキジェットを噴射。
蟻の数は減り、調査h……
いや、単独で行動する蟻のみとなった。
そいつらは、指で押しつぶし、
一匹残らず駆逐した。
そして、次なる侵入者は――
流しに現れた、ムカデの子だった。
そいつもゴキジェットの刑に処した。
そして、ある日の午前4時ごろ。
夏の外が明るくなり始めた時間帯、
ふとエアコンの方を見上げると、
壁に何かが張り付いていた。
よく見たら…
「タモリだった」
いや、ヤモリだった。
(また幻聴か…)
それからヤモリは移動を続け、姿を消した。
それ以降、その姿を見ていない。
PS5で『ファイナルファンタジーVII リバース』
をプレイしていたときのこと。
視界の端で何かが動いた。
気にはなっていたものの、
それが何なのかは分からず、ゲームを続けていた。
しかし、そいつの正体は……
赤っぽい小さなゴキブリだった。
ここで、ゴキジェットの出番だ。
壁から落下するまで長めに噴射した。
「あばよ、ゴキちゃん。」
そして、ここ最近のこと。
最後に現れたのは、2番目に出てきた侵入者の大ボスだった。
「最初に現れた、クロナガオサムシのような黒い虫」である。
小型個体の次は、大型個体。
こいつはあの時の生き残り……か?
そいつをほうきで天井から
たたき落としてから……行方不明。
「もしかすると、今夜あなたが眠りについたその枕元に……
そっと、あいつが現れるかもしれません」
――後日談。
その後、わては「アース天然ハーブの虫よけ」を設置した。
果たして、その効果はいかに……。
そして、彼らの侵入経路は未だ謎のまま。





