友達とお茶しましてね、子育ての教室をやってる人の話をされましてね、その人は「親は勉強しろなんて言っちゃいけない、ほっといて見守って、子供が困ったことになったときに自立心が生まれるから、それを導いてやればいい」っておっしゃってるらしくて、全体として私もほとんど同意見なんですけど、友達が困ってることにはね、その人の言う通りやってるけど子供は遊ぶばっかりで夜中まで起きててうまくいかない、ついイライラして親が怒っちゃう、あの人の言うことほんとに正しいの?って疑問が教室の生徒である親の間に蔓延してる、って話なんですけど。


友達には
「いや正しいか正しくないかじゃないよ、話を字面にしたら絶対正しいよ、それを自分で取り入れるときに根拠なくやっちゃいけない、それをどれだけ自分のものとして消化してやれるかでしょ、原則はすべての子供に当て嵌まるかもしれないけど自分の子に合うようにカスタマイズできるのは親だけでしょ、こないだまで勉強勉強言ってた親がいきなり『先生の言うことだから』ってそれを言わなくなったら子供も不信感持つでしょ、親としての一貫性が大事だよ」って言ったんですけど。


私がびっくりしたのは
私の周りのママ友さんたちが
たくさんそのお教室に参加していて
先生の言うことを信じるって状態になってることでね。


お教室自体は無料で
先生もべつに子育て専門の先生なんかじゃなくて
その生き方や子育て方針に感銘を受けた周囲が
「お話聞かせて下さい!」って開かれるようになったものらしいんですよ。


私もその友達に一回誘われて
「たぶん興味ないと思うけど、こんなのがあるので一度来てみて?」って言われたので
「うん、興味ないから行かない」って返したんですけど。


それはべつにいいんですけど


私から見れば、みんなちゃんと子育てしてる人たちが
他人の言うことをそんなに簡単に信じる
赤の他人の言葉を我が物として、自分の子供に接するという事態が
そんな簡単に起こるものなのかと、
みんなそんなに他人の言葉を信じたいのかということに
ちょっと愕然とした訳です。


そんなに信じたいほど
追い詰められているんだろうか。


あるいは、何にでも解決メソッドを求める気運が
私が思っているよりずっと古く
ずっと大きいものだった、ってだけかもしれないけど。






Method Man  " Bring the Pain"

これはメソッド・マン