苫小牧 年度内に瓦礫の処理案作成 | ちりつも

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道は東日本大震災の災害廃棄物(がれき)の受け入れについて、3月末をめどに受け入れ態勢の処理案を作る方針だ。広域処理対象の岩手県で仮置き場の分別状況が明確になるため、安全基準や測定態勢などを固めたい意向。それを基に道内自治体と相談し、受け入れ可否を協議していきたい考えだ。

 道は放射能汚染されていないがれきについて、受け入れる姿勢を示している。昨年月には岩手県宮古市や、同市のがれきを受け入れている東京都に職員を派遣。がれきの分別や測定方法、今後の計画などを調査した。

 道によると、測定器など機器の確保が必要なことや現地での分別、搬入する際の道路整備が不十分などの課題が分かった、という。

 こうした状況を踏まえ、受け入れの打診があった岩手県の仮置き場について「年度内に分別が終わり、量などがはっきりしてくることで対象が絞りやすくなる」(環境生活部)とみている。この結果をにらみつつ、放射能汚染されていないがれきについて大枠の計画案を作りたい意向。

 ただ、放射能汚染されていないと見なす基準を、道は独自に作らない国が示す可燃がれきの搬出前の基準、放射性セシウム濃度1キログラム当たり100ベクレルを基本に考えるが、「これを目安にするのか、市町村と相談したい」(同部)との姿勢。

 100ベクレルでも、市町村で賛否が分かれることを想定しており、測定や監視態勢などと合わせて提案し「(自治体の)感触を探りながら決めていきたい」としている。

 道の判断は各自治体の対応を大きく左右する。苫小牧市も放射能汚染などの安全を担保に受け入れる方針だが、がれき広域処理の窓口になっている道の判断が出ないため、身動きが取れない状態。

 他府県では「県」がリーダーシップを取っており、道の早期の判断が待たれている
  本州では、東京都、大阪府、山形県、秋田県、神奈川県のほか、仙台市、島田市(静岡県)などが受け入れを表明するなど、広域処理への動きが少しずつ出始めている。

ソース元:WEBみんぽう