星新一のショートにショートで、大人が必死で子供達にエロビデオを見せる話がありました。


これはSFで、子供達は性に興味がなくなり、このままでは人類が滅亡してしまうので、なんとかその気にさせるために見せているというオチでした。



人類滅亡は天変地異によって滅ぶ以外にも、子供ができなくても滅んでしまいます。




種を存続させるためには「性の快楽」というマヤカシが必要なわけです。



男性ならば射精の苦しみ、女性ならば出産の苦痛などの「苦味(にがみ)」を「快楽」という砂糖によって「甘美なもの」にすげ替えられているわけです。



「快楽」は脳が創り出す幻想に他なりません。



人間以外のほとんどの動物は発情期があり、それ以外の時は交尾しないわけですから、


「快楽」というのは発達した脳を持つ人間の特権ではありますが、同時に苦悩の種でもあります。



ある説によると人間に最も近い猿でさえも「快楽」の度合いは人間の百分の一と言います。



前にも書きましたが、「悟り」というのは、人間の能力を制御して「自我」というものを現出させる脳の機能を自分の支配下に置くということではないかと思います。




ユング心理学では自我を含めた意識の中心に「自己(セルフ)」という概念があります。



さて4択です。



①自我を抑えて自己(セルフ)のレベルを上げる


②性的エネルギーに翻弄されながら煩悩人として生きる


③性的エネルギーを支配して魔人になる


④ほどほどに発散しつつフツーの生活を送る



結局、その人次第ということですね。とりあえず③を目指します!


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