長い涅槃(ねはん)へ向かう旅もようやくひとつの結論に至ろうとしています。
とにかく煩悩を燃やし尽くしてしまおう、というわけです。
学校教育やTVCMとかによって作られた煩悩だと、人の家のゴミを燃やしているようなもので、
自分のオリジナルの煩悩は心の隅でくすぶったままになっています。
徳永英明じゃないんですから、人の煩悩のカバーをやってる場合ではありません。
そうは言ってもオリジナルの煩悩、ひいては純粋煩悩を見つけ出すのは容易ではありません。
私自身もまったく迷いの真っ只中にいるレベルです。
とにかく自分が夢中になれるものを見つけ出すことです。
夢中になること、「三昧(ざんまい)」でありフローであり、「ゾーンに入る」ことが菩薩の境地へ至る道です。
それは同時にマズローの五段階欲求の五段階目、「自己実現の欲求」を満たすことになります。
マズローは後に、「自己超越欲求」という第六段階目を付け加えたそうです。
「自分のエゴを超えて社会を良くしたいという欲求」
という、まさに仏の心ですね。
人の幸せを願うためには、まず自分が幸せになる必要があります。
涅槃に至れば、すべての煩悩の火は消えてしまうものと思っていましたが、
「人を救いたい」という気持ちもまた煩悩なら、微かな、それでいて力強い純粋な火が最後に残っているものなのかもしれません。
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