「美味しいものを食べたい」という煩悩。
これだけだと「純粋煩悩」と言えるでしょう。
これに「貪(とん)」「瞋(じん)」「癡(ち)」の煩悩3強が絡んでくると、やっかいな、いわゆる「煩悩」になります。
しかし、
「じゃ美味しいものを作ろう!」
というクリエイティブな「欲」が重なるとプラスの方になると思いませんか。
それを「楽しんで夢中でやる」ことが、三昧(ざんまい)、あるいはフローへ、そして菩薩の境地に至るのではないか、という
クリエイティブ煩悩仮説
です。
略して「クリ煩仮説」(一気に軽くなるなあ)。
マズローの五段階欲求の第二階層目は「安全の要求」です。
食べるものあって、住むところもあって、着るものもある。
つまり衣食住が確保されていて、健康面やお金の面が安定している状態になりたいという欲求です。
クリエイティブ煩悩仮説の条件としては、この第二段階をクリアしていることだと思います。
そしてこの「クリ煩」のスゴいのは、マズローの第三段階の「社会的欲求」から「自己承認欲求」もクリアして、一気に第五段階の「自己実現の欲求」までも満たす可能性があるというところです。
マズローは後に第六段階である「自己超越欲求」という仏教的に言うと「菩薩の境地」とも言える、「世界を良くして、人々を救いたい」という「欲」を提唱しています。
※6という数字は、煩悩の数であるという108に関連した数字になりますし、六道輪廻という思想との相似点も考えたくなります。
ただこの段階を意識したとたん階段から落ちるように「振り出しに戻る」となるので注意が必要です。
(つづく)
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