8/10 ライブ
野外ライブとか十年ぶりですよ。
絶え間なく車が横切る車道の向こう側に小さな丘陵があって、そこにギャラリーのみなさんがいる。
瞬間的に現れては視界の端に消えていくタクシー…その向こうで浴衣の男女が物珍しそうにこちらを見ている…それはもう現実感が曖昧で、夢を見ている感覚に近かった。すさまじくカオスなアングルでした。その体験自体はすごく新鮮で楽しかったです。
で、僕は基本的に他人の目を気にする小心者なので、とにかく緊張して頭真っ白でした。
なにせドラムがいない…オケもない。純然たる弦楽三重奏。自然、リズムはベースが一身に背負うことになります。音が薄くなるとコード感はベースがより要になります。なので一度でも音を外すと、その瞬間にアンサンブル崩壊です。ごまかしがまったくききません(本来そうあるべきなのですが)。もはや緊張というレベルを通りこして部分的に意識不明でした。ロックミュージシャンが言う「ステージの上で死にたい」という言葉がありますが、さすがに演奏前に緊張しすぎて死亡は情けなすぎます。
我ながら酷い演奏だったと猛省しても後の祭り。色々と悔しいです。まあある意味予想通りではありましたが。
ぐだぐだと自虐的なことを書き連ねるのもアレなので、まあ「初めに恥かいとくのは大事」…ということにしておきましょうか。
ライブが終わり、楽屋に引っ込んでひとりでうだうだと考えていたら、我らが指導者が開口一番、
「あー、久々に外でやれて楽しかった!」
剛の者だと思いました。
よーしライブ中の写メいっぱい撮るぞーみたいな意気込みで来たのに、演奏してるから写メ撮れないことに気づいて弾きながら冷静に凹む自分の知能が切ない。というかもう凹むべきはそこじゃない。
結果、写メのフォルダはそのほとんどがライブ後にごちそうになったフレンチの画像でうまることになりました。
以下、セットリスト
・life (オリジナル)
・花火 (オリジナル)
・To Be With You (MR.BIG カバー)
ちなみにlifeはギターのアルペジオから始まるキラキラした曲ですが、もちろん僕のlifeはキラキラしてません。限りなく透明に近い鈍色です。