幸せ各様
天気の良い、ある昼下がりの休日、乗り込んだ電車での出来事。
込み具合は程ほどで、座席に空席はない程度で、私も立っている。
目の前には年頃20代前半とおぼしき若いカップルが並ぶ。
その女性の視線が私の横を通り過ぎ、何かを捕らえ目を細めている。
「?」視線の先には一体何が?
見てみると、そこにはベビーカー。乗せたわが子をあやす夫婦の姿。
私の位置からその赤ちゃんの姿は見えないが
その夫婦の幸せそうな様子は、周囲へも幸せをもたらす効果あり。
すぐ近くにいる、数人の男子高校生も、その雰囲気を察している様子。
実に微笑ましい風景が繰り広げられていた。
そんな様子を眺める私のICレコーダから流れる曲はメタリカの「fuel」。
頭の中で曲が鳴り響いています。
「gimme fuel gimme fire gimme that which i desire ooh…」
曲の冒頭からジェイムズが訴えています。
「燃料よこせ 炎よ燃えろ 俺の欲しいモンをよこしやがれ うおーー」
(勝手な意訳をすると、こんな感じかと思われます)
ジェイムスが叫んでいます。
いい歳したおじ様が元気に思いっきり駄々こねてます。
これまたカッコ良いと思って、ご機嫌で聞き入る私がいます。
目の前で繰り広げられる、親子の和む風景と、私のその状況の対比。
そこで我に返り、気が付いた。
きっと私はこの先もこのまんまだ。
しかも幸か不幸か、それが幸せなんだな…と。
なんかそれらをひっくるめたその事態が、
自分の笑いのツボで、おかしくって、たまりませんでした。
うーん。
この自虐的笑いのニュアンス、この表現で他人様にご理解頂けるのかしらん…。