基地造り~屋内編 | 梨さんのブログ

基地造り~屋内編

子どもの頃、きょうだいや友だちと一緒に基地造りをする遊びが大好きだった。

基地造りは、時代、地域、性別にかかわらず、

子どもの遊びとして、自然発生するものだと思われるが、実態は定かでない。


「‘きち’つくろう きち!」

きょうだいのうちの誰かのその言葉で、子どもたちの基地造りが開始される。


まず、ウチのきょうだいで造る屋内での基地について語ろうと思う。

この場合、家の中の建造物なので、秘密基地にはならないので両親公認基地(?)。


施工が行われるのはだいたいが休日前夜の夕飯後。

就学前ならいつでも(親の許可が降りれば)OK。


子ども部屋にダイニングテーブルのイスだけを運び込む。

そのイスの組み合わせをきょうだいで考えて配し、

補助板を敷いたりクッションを敷き詰めたり

仕上げに大きなシーツをかぶせて、ベースキャンプ完成。


何度となく同じような材料で造っても、違うものが出来る。

その完成度には毎回満足し、たいそう誇らしげだった。


夜はもちろん、その中で眠る。

むしろ、そこで眠ることが目的だった(私の場合)ように思う。


本当はそこで夕飯なども食べたかったが、それはさすがにきつかった。

なので、軽食や飲み物を持ち込み、そこで過ごす。


小さい子どもながらも、きょうだい3人がそのテントで過ごすとなると

かなり窮屈な状態である。

狭い所でも、自分たちで造った基地で眠るという行為がとにかく好きだった。


しかしその真夜中、誰かが寝返りをうった反動で、

危ういバランスで出来ていた、砂上の城は崩壊することが多かった。

基地を構成する建材(イスとか板)の直撃を受け

痛い思いをするコトもしばしば…。


たいていは、朝起きてみると、前夜の立派な基地が倒壊現場と果てている。

兵どもの夢の跡?一夜限りの基地。


造る時運搬するのに、全く感じないイスの重さだったが

片付けの為に台所に運ぶ時になると、とても重く感じられ

ズルズルひきずったことを覚えている。


家の中には、自分ひとりの秘密基地(当時は勝手にそう思い込んでいた)もある。

布団が収納された暗い押入れで、重なった布団の上はふわふわ気持ち良かった。


秘密基地なので、その存在を誰にも知られたくないと思う反面

暗闇で静かに身を潜めていると、誰かが見つけてくれないかなと期待も生じる。

幼心に二律背反の苦悩葛藤を経験。


いくつかある屋内秘密基地の中でも、特にお気に入りだったのは

客間のソファのコーナー部分に生じる三角の隙間、その空間である。

そこに飲食物を持ち込みひっそり過ごす。


父が絵本の文庫を揃えてくれていたので

それをその基地で読んだり、その絵本に落書きをしてみたり

破れたページ補足の為に、自分で絵を描き足し物語をアレンジすることもあった。


幼い頃から片方の視力が悪かったので

そんな暗いところで本を読んだりしていることが親に発覚すると説教になる。


「暗いところで字を読むことは目を酷使することで、目が疲れる。

目に良くない行為はやめなさい。明るい場所で読みなさい。」

そんな趣旨の説教だったと思われる。


天邪鬼な私は、説教されると面白くないと思い

さらに絵本に落書きする行為の後ろめたさから、余計隠れるように

暗いところを求めるようになったのではないかと、今になって思った。


今になって当時を振り返って書いてみると、すごく内向的な子どもだったようだ。


外遊びも活発だったはずなのだが…

そうです確かに屋外での基地造りもあったのです。


その記事については屋外編に記したいと思います。