父きたる
突然の父の上京。
昨日の夜に意思表明し、ひとり飛行機で飛んで来た父。
私は勤務だったのできょうだいが、レンタカーで空港へお迎え。
ぐるっと東京見物。
なんだってそんな急にやって来るんだ?
せめて一晩考えて、もっと計画してからにしようよ
という周りの声のなか
父は「自分の中で一区切りついたから」という理由で、実行にでた。
まあ、その理由は一応説得力のある内容ではあったが
それでも何か腑に落ちないところがあった。
出不精で旅が苦手なはずの父なのに…。
きょうだい揃ってあれこれ思い当たるふしを考える。
考えると結構理由はあるもんだ。
が、結局どれも推察の域を超えず、
父のその強行ともとれる行動の意図が分からない。
しかし、夕飯で合流した私はようやくふと気がついた。
「10月9日は父の誕生日」だということに。
その場で父の誕生日を祝して再度前祝いの乾杯。
そうか。子どもたちに誕生日を祝ってほしかったのか。
子煩悩な父のその行動に合点し、安堵と共に
「誕生日忘れてごめんなさい」
と己のふがいなさを恥じる思いがした。
明日の午後には帰る父。
大丈夫、うちでお母さんが待ってるじゃないの。
この家族に生まれてほんとに良かった。
あらためて、そう思える一日でした。